1.10.21 不測の事態によるストレージシステムの停止時のTrueCopyへの影響
電源オン/オフ時のシステム動作について次に示します。
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TrueCopy操作が進行中に正サイトのストレージシステムが停電しても、TrueCopyペアに影響はありません。
正サイトのストレージシステムの電源が復旧したら、正サイトのストレージシステムは対応する副サイトのストレージシステムと通信し、セカンダリボリュームのペア状態を確認します。プライマリボリュームへのI/O操作を始める前に、TrueCopyの通信が完全に正常に戻ったこと(すべての副サイトのストレージシステムへのパスが正常であること)を確認してください。
TrueCopyの通信が正常に戻る前に正サイトのストレージシステムがプライマリボリュームに対するI/O操作を受け入れると、正サイトのストレージシステムはペアを分割し、プライマリボリュームの状態をSuspend-by RCUに変更します(正サイトのストレージシステムはセカンダリボリュームのペア状態を変更することはできません)。
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TrueCopy動作の進行中に副サイトのストレージシステムの、またはリモート接続パスコンポーネントの電源が遮断されると、正サイトのストレージシステムは通信障害を検知し、影響を受けたすべてのペアを分割して、障害を報告するSIMを生成します。正サイトのストレージシステムはプライマリボリュームの状態をSuspend-by RCUに変更しますが、セカンダリボリュームの状態は変更できません。
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TrueCopyペアが分割中に正サイトまたは副サイトのストレージシステムが停電し、バックアップ用のバッテリが完全に放電してしまった場合、差分データはSSDに保存されます。万一このような事態が起こった場合、ペア再同期が実行されると正サイトのストレージシステムは差分トラックだけを副サイトのストレージシステムにコピーします。