2.15.17 URの副サイトのストレージシステムを設定する
URの副サイトのストレージシステムに、ジャーナルとURのセカンダリボリュームを作成します。
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- 〈この項の構成〉
(1) ジャーナルボリューム用のプールを作成する
ジャーナルボリュームが使用するDynamic Provisioningのプールを作成します。プールの作成にはプールボリュームが必要であるため、プールを作成する前にプールボリュームを作成します。
コマンド例
-
パリティグループ(2-1)を指定して、LDEV IDが0x9999のボリューム(プールボリューム)を作成します。容量は100GBです。
raidcom add ldev -ldev_id 0x9999 -parity_grp_id 2-1 -capacity 100G -IH2
-
非同期コマンドの処理が正常終了したことを確認します。
raidcom get command_status -IH2 HANDLE SSB1 SSB2 ERR_CNT Serial# Description 00c3 - - 0 444444 -
-
ボリューム(0x9999)をクイックフォーマットします。
raidcom initialize ldev -operation qfmt -ldev_id 0x9999 -IH2
-
非同期コマンドの処理が正常終了したことを確認します。
raidcom get command_status -IH2 HANDLE SSB1 SSB2 ERR_CNT Serial# Description 00c3 - - 0 444444 -
-
プールボリュームに0x9999を指定して、プールIDが1で、プール名がRJNL_POOLのDynamic Provisioning用プールを作成します。
raidcom add dp_pool -pool_id 1 -pool_name RJNL_POOL -ldev_id 0x9999 -IH2
-
非同期コマンドの処理が正常終了したことを確認します。
raidcom get command_status -IH2 HANDLE SSB1 SSB2 ERR_CNT Serial# Description 00c3 - - 0 444444 -
確認コマンド例
-
ボリューム(LDEV ID:0x9999)がプール(プールID:1)のプールボリュームに設定されていることを確認します。
raidcom get ldev -ldev_id 0x9999 -fx -IH2 Serial# : 444444 LDEV : 9999 (略) F_POOLID : 1 VOL_ATTR : CVS : POOL (略)
-
プールの容量を確認します。
raidcom get dp_pool -IH2 PID POLS U(%) AV_CAP(MB) TP_CAP(MB) W(%) H(%) Num LDEV# LCNT TL_CAP(MB) 001 POLN 0 98196 98196 70 80 1 39321 0 0
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プール名を確認します。
raidcom get pool -key opt -IH2 PID POLS U(%) POOL_NAME Seq# Num LDEV# H(%) VCAP(%) TYPE PM 001 POLN 0 RJNL_POOL 444444 1 39321 80 - OPEN N
(2) ジャーナルボリュームを作成する
ジャーナルボリュームとして使用するDynamic Provisioningの仮想ボリューム(DP-VOL)を作成します。
コマンド例
-
プールIDが1のDynamic Provisioning用プールに、容量が30GB、LDEV IDが0x8888のDP-VOLを作成します。
raidcom add ldev -pool 1 -ldev_id 0x8888 -capacity 30G -IH2
-
非同期コマンドの処理が正常終了したことを確認します。
raidcom get command_status -IH2 HANDLE SSB1 SSB2 ERR_CNT Serial# Description 00c3 - - 0 444444 -
確認コマンド例
ボリューム(LDEV ID:0x8888)の情報を表示します。
raidcom get ldev -ldev_id 0x8888 -fx -IH2
Serial# : 444444
LDEV : 8888
(略)
VOL_ATTR : CVS : HDP
(略)
(3) ジャーナルを作成する
URペアおよびデルタリシンク用URペアが使用するジャーナルを作成します。
コマンド例
-
LDEV IDが0x8888のボリュームを指定して、ジャーナルIDが0のジャーナルを作成する。
raidcom add journal -journal_id 0 -ldev_id 0x8888 -IH2
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非同期コマンドの処理が正常終了したことを確認します。
raidcom get command_status -IH2 HANDLE SSB1 SSB2 ERR_CNT Serial# Description 00c3 - - 0 444444 -
確認コマンド例
URの副サイトのストレージシステムにあるジャーナルの情報を表示します。
raidcom get journal -IH2 JID MU CTG JNLS AP U(%) Q-Marker Q-CNT D-SZ(BLK) Seq# Num LDEV# 000 0 1 PJNN 4 21 43216fde 30 62914560 422222 1 34952
ボリューム(LDEV ID:0x8888)がジャーナル(ジャーナルID:0)に登録されていること、およびジャーナルの容量を確認します。
(4) プールを作成する
URペアのセカンダリボリュームが使用するDynamic Provisioningのプールを作成します。プールの作成にはプールボリュームが必要であるため、プールを作成する前にプールボリュームを作成します。
コマンド例
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パリティグループ(13-4)を指定して、LDEV IDが0x7777のボリューム(プールボリューム)を作成します。容量は100GBです。
raidcom add ldev -ldev_id 0x7777 -parity_grp_id 13-4 -capacity 100G -IH2
-
非同期コマンドの処理が正常終了したことを確認します。
raidcom get command_status -IH1 HANDLE SSB1 SSB2 ERR_CNT Serial# Description 00c3 - - 0 444444 -
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ボリューム(0x7777)をクイックフォーマットします。
raidcom initialize ldev -operation qfmt -ldev_id 0x7777 -IH2
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非同期コマンドの処理が正常終了したことを確認します。
raidcom get command_status -IH2 HANDLE SSB1 SSB2 ERR_CNT Serial# Description 00c3 - - 0 444444 -
-
プールボリュームに0x7777を指定して、プールIDが0で、プール名がVOL_POOLのDynamic Provisioning用プールを作成します。
raidcom add dp_pool -pool_id 0 -pool_name VOL_POOL -ldev_id 0x7777 -IH2
-
非同期コマンドの処理が正常終了したことを確認します。
raidcom get command_status -IH2 HANDLE SSB1 SSB2 ERR_CNT Serial# Description 00c3 - - 0 444444 -
確認コマンド例
-
ボリューム(LDEV ID:0x7777)がプール(プールID:0)のプールボリュームに設定されていることを確認します。
raidcom get ldev -ldev_id 0x7777 -fx -IH2 Serial# : 444444 LDEV : 7777 (略) F_POOLID : 0 VOL_ATTR : CVS : POOL (略)
-
プールの容量を確認します。
raidcom get dp_pool -IH2 PID POLS U(%) AV_CAP(MB) TP_CAP(MB) W(%) H(%) Num LDEV# LCNT TL_CAP(MB) 000 POLN 0 98196 98196 70 80 1 30583 0 0
-
プール名を確認します。
raidcom get pool -key opt -IH2 PID POLS U(%) POOL_NAME Seq# Num LDEV# H(%) VCAP(%) TYPE PM 000 POLN 0 VOL_POOL 444444 0 30583 80 - OPEN N
(5) ボリュームを作成する
URペアのセカンダリボリュームとして使用するボリュームを作成します。
コマンド例
-
プールIDが0のDynamic Provisioning用プールに、容量が1,024,000block、LDEV IDが0x6666のDP-VOLを作成します。
raidcom add ldev -pool 1 -ldev_id 0x6666 -capacity 1024000 -IH2
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非同期コマンドの処理が正常終了したことを確認します。
raidcom get command_status -IH2 HANDLE SSB1 SSB2 ERR_CNT Serial# Description 00c3 - - 0 444444 -
確認コマンド例
ボリューム(LDEV ID:0x6666)の情報を表示します。
raidcom get ldev -ldev_id 0x6666 -fx -IH2
Serial# : 444444
LDEV : 6666 VIR_LDEV : 6666
(略)
VOL_Capacity(BLK) : 41943040
(略)
VOL_ATTR : CVS : HDP
B_POOLID : 0
(略)
(6) ホストグループを作成する
URペアのセカンダリボリュームが使用するホストグループを作成します。また、必要に応じてホストモードを設定します。
- メモ
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ホストグループIDが0のホストグループは、デフォルトであります。ホストグループIDが1以降のホストグループを作成するときだけ、ホストグループの作成が必要です。
コマンド例
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ポート(CL1-A)に、ホストグループIDが1のホストグループ(REMOTE)を作成します。
raidcom add host_grp -port CL1-A-1 -host_grp_name REMOTE -IH2
-
必要に応じて、ホストグループにホストモードを設定します。
ホストモードをWindowsに設定する例:
raidcom modify host_grp -port CL1-A-1 -host_mode WIN -IH2
確認コマンド例
ポート(ポート名:CL1-A)に設定されているホストグループの情報を表示します。
raidcom get host_grp -port CL1-A -IH2 PORT GID GROUP_NAME Serial# HMD HMO_BITs CL1-A 0 1C-G00 444444 WIN CL1-A 1 REMOTE 444444 WIN
ポート名、ホストグループID、およびホストグループ名が正しいことを確認します。
(7) セカンダリボリューム用のボリュームにLUパスを追加する
サーバと接続しているポートと、URペアのセカンダリボリュームとの間に、LUパスを追加します。
コマンド例
ホストグループ(CL1-A-1)とLU(1)を指定して、セカンダリボリューム(0x6666)にLUパスを追加します。
raidcom add lun -port CL1-A-1 -lun_id 1 -ldev_id 0x6666 -IH2
確認コマンド例
ホストグループ(CL1-A-1)に定義されているLUパスの情報を表示します。
raidcom get lun -port CL1-A-1 -fx -IH2 PORT GID HMD LUN NUM LDEV CM Serial# HMO_BITs CL1-A 1 WIN 1 1 6666 - 444444