2.13.8 デルタリシンクを用いる3DCマルチターゲット構成とは
この構成も、データセンターを正サイトと2か所の副サイトの3か所に配置する構成です。正サイト、中間サイト、副サイトのそれぞれに、少なくとも1台のVSP G900、VSP F900、VSP G800、VSP F800、VSP G1000、VSP G1500、VSP F1500、またはVSP 5000シリーズを配置します。
正サイトが使用できなくなったときに、2か所の副サイト間でデータをコピーすることを、デルタリシンクといいます。デルタリシンクを用いる3DCマルチターゲット構成では、正サイトの障害で失った差分データだけをTrueCopyの副サイトからUniversal Replicatorの副サイトにコピーするため、遠隔地にある副サイトのデータを迅速に回復できます。
デルタリシンク用のUniversal Replicatorペアを作成しておくことで、TrueCopyの副サイトにあるUniversal Replicatorのジャーナルデータを使って、Universal Replicatorペアのセカンダリボリュームを同期できます。デルタリシンク用のUniversal Replicatorペアは、TrueCopyペアのセカンダリボリュームとUniversal Replicatorペアのセカンダリボリュームを使用して作成します。
この構成を次の図に示します。
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