2.10.11 3つのUniversal Replicatorサイトを組み合わせた3DCマルチターゲット構成で副サイトから正サイトに業務を戻す(デルタリシンク処理を実行した場合)
背景
正サイトで災害が発生した場合、正サイトからどちらか一方の副サイトに業務を切り替えます。正サイトが災害から復旧したら、業務を正サイトに戻します。ここでは、デルタリシンク用のペアを作成しておいた構成で、正サイトの復旧後に業務を正サイトに戻す流れを示します。
操作手順
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切り替え先の副サイトでの業務処理を停止します。
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切り替え先の副サイトと正サイト間のUniversal Replicatorペアがサスペンドの状態の場合は、RAID Managerを利用してリシンク(pairresync -swaps)を実行し、Universal Replicatorペアの正副を入れ替えます。
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RAID Managerを利用して、切り替え先の副サイトと正サイト間のUniversal Replicatorペアに対してpairsplit -RSコマンドを実行します。
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正サイトのデルタリシンク用Universal Replicatorペアに対してデルタリシンクコマンド(pairresync -swaps)を実行します。
これによって、ストレージシステムは、データボリュームの正副を入れ替えてペアを回復し、再同期します。
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デルタリシンクコマンド(pairresync -swaps)の実行結果を確認します。
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デルタリシンク用Universal ReplicatorペアがUniversal Replicatorの正データボリュームになり、正サイトと副サイトの間のUniversal Replicatorペアに対してデルタリシンクコマンド(pairresync -swaps)を実行することで、システム構成が元のマルチターゲット構成に戻ります。
正サイトの正データボリュームを利用して業務を再開してください。
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