2.7.2 Universal Replicatorペアのサスペンド条件
次の表は、Universal Replicatorのサスペンド条件の説明、条件を検出するストレージシステム、およびサスペンドされるボリュームペアについて示します。
サスペンド条件 |
検出するストレージシステム |
サスペンドされるペア |
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副サイトのストレージシステムは、リストアするジャーナルデータを選択中に論理エラーを検出しました。 |
副サイトのストレージシステム |
ジャーナルにある、すべてのセカンダリボリューム、または影響するセカンダリボリューム。 |
副サイトのストレージシステムはハードウェア障害、トラックの状況、または論理エラーのため、ジャーナルデータをリストアできませんでした。 |
副サイトのストレージシステム |
正サイトのストレージシステムは、プライマリボリュームごとの差分ビットマップをシェアドメモリに格納し、副サイトのストレージシステムは、セカンダリボリュームごとの差分ビットマップをシェアドメモリに格納します。ただし、ボリュームの容量が4,194,304MB(8,589,934,592block)より大きいDP-VOLを使用したUniversal Replicatorペアは、シェアドメモリを使用しません。
次に示すジャーナルデータを含むトラックは、差分ビットマップ内でマークされます(ペア再同期中にコピーされる必要があるため)。
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正サイトのストレージシステムで作成されたジャーナルデータでまだ副サイトのストレージシステムに送信されていないもの
正サイトのストレージシステムはこれらのプライマリボリュームトラックを「変更された」とマークしたあと、ジャーナルデータを破棄します。
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副サイトのストレージシステムに送信されたが、まだ認識されていないジャーナルデータ
正サイトのストレージシステムはこれらのプライマリボリュームトラックを「変更された」とマークしたあと、ジャーナルデータを破棄します。これによって、副サイトのストレージシステムに送信中に紛失したジャーナルデータを確認とマークできます。
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副サイトのストレージシステムに届いたが、まだリストア(正式化)していないジャーナルデータ
正サイトのストレージシステムはこれらのプライマリボリュームトラックを「変更された」とマークしたあと、ジャーナルデータを破棄します。これによって、副サイトのストレージシステムでリストアされていないジャーナルデータを確認してマークできます。正サイトのストレージシステムは、副サイトのストレージシステムからのリードジャーナルコマンドに付いているリストア済みジャーナルのシーケンス番号を受信するまでは、対象のジャーナルデータをマスタジャーナルボリュームから破棄しません。
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ペアがサスペンドされた後、ホストからの書き込みI/Oによって更新されたプライマリボリューム。