1.1.3 TrueCopyのペアボリューム
TrueCopyは、ユーザが設定したペアペアのリモートコピー操作を実行します。各TrueCopyペアは1つのプライマリボリュームと1つのセカンダリボリュームから構成されます。TrueCopyのプライマリボリュームはオリジナルデータが入ったボリューム(LU)で、TrueCopyのセカンダリボリュームはバックアップまたは複製データが入ったミラーボリューム(LU)です。
TrueCopyペアは分割、再同期したり、ペアを組んでいない状態に戻したりできます。
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ペアを作成すると、プライマリボリュームとセカンダリボリュームが同期します。
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ペアを分割すると、プライマリボリュームへの書き込みは続きますが、セカンダリボリュームへのコピーは行われなくなり、そのペアは同期ではなくなります。
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セカンダリボリュームのWriteオプションを有効にすると、副サイトのホストアプリケーションからセカンダリボリュームへ書き込みできるようになります。そうでない場合は、ペアを分割した時点の状態を保持します。
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プライマリボリュームとセカンダリボリュームが同期していないときは、プライマリボリュームとセカンダリボリュームが再同期するまで、差分データがビットマップとして記憶されます。
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ペアを再同期すると、同期していないデータだけが転送されるので、コピー時間を削減できます。
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ペアを再同期すると、プライマリボリュームで変更されたデータがセカンダリボリュームにコピーされます。
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必要であれば、セカンダリボリュームのデータをプライマリボリュームにコピーすることもできます。
通常、すべてのホストはReadとWriteのI/O操作にプライマリボリュームを使用できます。また副サイトのストレージシステムは、セカンダリボリュームに対するホストからのWrite I/Oを拒否します。セカンダリボリュームのWriteオプションを設定すると、ペアが分割している間はセカンダリボリュームへ書き込みできるようになります。この場合、ペアの再同期にはセカンダリボリュームとプライマリボリュームの差分データを使用します。