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 ローカルレプリケーション クイックリファレンス 


2.4.9 Thin ImageDynamic Provisioningの併用

1つのストレージシステムで、Thin ImageDynamic Provisioningを同時に使用する場合は、次の点に注意してください。

〈この項の構成〉

(1) 割り当て済みのページがある、容量削減機能が有効なボリュームをセカンダリボリュームとして、クローン属性のThin Imageペアを作成する際の推奨手順

クローン属性のThin Imageペアを作成する際に、割り当て済みのページがある、容量削減機能が有効なボリュームをセカンダリボリュームとして使用する場合は、ペアを作成する前に、次に示す操作をしてください。

操作手順

  1. セカンダリボリュームにするボリュームをLDEVフォーマットします。

    注意

    LDEVフォーマットせずにペア作成すると、初期化しながらコピーされるため、コピー時間が長くなったり、プロセッサの稼働率が上昇したりする可能性があります。

  2. 次に示すユーザ要件に応じて、インラインモード/ポストプロセスモードを、セカンダリボリュームにするボリュームに対して設定します。

    • ユーザ要件: I/O性能への影響を抑えたい

      設定内容

      注意事項

      ポストプロセスモード

      ペアが作成されてから容量削減されるため、セカンダリボリューム用に、プライマリボリュームと同じ容量のプール容量の確保が必要です。

    • ユーザ要件: 必要なプール容量を抑えたい

      設定内容

      注意事項

      インラインモード

      ポストプロセスモードと比較して、コピー時間が長くなったり、プロセッサの稼働率が上昇したりする可能性があります。これらを抑えたい場合は、ポストプロセスモードの適用を検討してください。

      注意: 以下のDKCMAINバージョンで、LDEVフォーマットせずにペアを作成すると、インラインモードを設定していても、ポストプロセスモードで動作します。このため、プライマリボリュームと同じ容量のプール容量の確保が必要です。

      • VSP Eシリーズ

        93-04-02-XX/XX 未満

      • VSP G150, G350, G370, G700, G900, VSP F350, F370, F700, F900

        全バージョン