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1.5.17 コンシステンシーグループを指定したShadowImageペア分割機能

コンシステンシーグループ指定ペア分割機能について説明します。

〈この項の構成〉

(1) コンシステンシーグループを指定したShadowImageペアの分割機能とは

複数のShadowImageペア(SIペア)を同一のコンシステンシーグループID(CTG ID)に設定してペアを作成し、コンシステンシーグループ指定ペア分割機能を使うことで、SIペアの複数のセカンダリボリュームの一貫性を維持できます。SIペアのプライマリボリュームが、Universal Replicatorペア(URペア)またはTrueCopyペア(TCペア)のセカンダリボリュームと共有してペアを複数作成する場合にも、SIペアの複数のセカンダリボリュームの一貫性を維持できます。次の図に、SIペアとURペアを連携させた場合の、コンシステンシーグループ指定ペア分割機能について示します。

[図データ]

次の図に、SIペアTCペアを連携させた場合の、コンシステンシーグループ指定ペア分割機能について示します。

[図データ]

ShadowImageが、Universal ReplicatorおよびTrueCopyとペアを共有している場合の、コンシステンシーグループ指定ペア分割機能の実行可否について、次の表に示します。

複数の共有ペア(ShadowImageプライマリボリュームと共有ボリューム)

複数の共有ペアの状態(同一)

コンシステンシーグループ指定ペア分割機能実行可否

Universal Replicator(副)

COPY

×

PAIR

PSUS

TrueCopy(副)

COPY

×

PAIR

PSUS

(凡例)

○:実行できる

×:実行できない

注意

以下の構成の場合は、SIペアの複数のセカンダリボリュームの一貫性を維持できません。

  • SIペアのプライマリボリュームが、URペアまたはTCペアのセカンダリボリュームと共有している複数のURペアのペア状態が同一でない構成。

  • SIペアのプライマリボリュームが、URペアのセカンダリボリュームと共有する場合で、URペアが登録されているジャーナルが同一でない構成。

  • SIペアのプライマリボリュームがURペアのセカンダリボリュームと共有する場合で、ペア状態がPAIRCOPY(PD)/COPY以外のSIペアがコンシステンシーグループに含まれている。

(2) コンシステンシーグループを指定したShadowImageペアの分割機能操作の流れ

背景

RAID Managerでペアを作成してStorage Navigatorからペア操作を実行した場合、コンシステンシーグループ指定ペア分割オプションは無効となります。つまり、コンシステンシーグループ指定ペア分割操作は、すべてのペア操作が RAID Managerを使用して実行されたときだけ正しく実行します。

コンシステンシーグループ指定ペア分割操作の流れを次に示します。

操作手順

  1. コンシステンシーグループ指定ペア分割機能を使用して分割するShadowImageペアへのコンシステンシーグループを定義してください。

  2. コンシステンシーグループ指定ペア分割オプションを指定して、ペアを作成してください。

  3. コンシステンシーグループ内のSIペアのペア状態がすべてPAIRまたはCOPY(PD)/COPYであることを確認してください。

  4. コンシステンシーグループ内のペアを分割してください。それらのペアは同時に分割されます。