2.5.7 Thin Imageのコンシステンシーグループの要件
定義項目 |
説明 |
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コンシステンシーグループID |
1つのストレージシステム内に作成できるコンシステンシーグループ数は、ShadowImageおよびThin Imageのコンシステンシーグループを合わせて最大2,048個です。 コンシステンシーグループIDを指定してThin Imageペアを作成する場合は、paircreateコマンドを使用して0~255の番号を指定します。 コンシステンシーグループIDを指定しないでThin Imageペアを作成する場合は、paircreateコマンドまたはraidcom add snapshotコマンドを使用します。paircreateコマンドを使用する場合は、コンシステンシーグループIDの指定を省略すると0~255のうち未使用の番号が自動的に割り当てられます。※1raidcom add snapshotコマンドを使用する場合は、0~2047のうち未使用の番号が自動的に割り当てられます。※2 コンシステンシーグループIDは、Storage Navigatorでは、次の画面で参照できます。
RAID Managerでは、raidcom get snapshotコマンドで表示できます。 |
ペア数 |
VSP G130の場合:最大1,024個 VSP G150, G350, G370, G700, G900およびVSP F350, F370, F700, F900の場合:最大8,192個 VSP Eシリーズの場合:最大8,192個 |
ペア種別 |
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- 注※1
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Thin Imageは0~255の順で未使用の番号を検索して割り当てます。
- 注※2
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ShadowImageは0~127の番号を使用します。このため、Thin Imageはまず128~2047の順で未使用の番号を検索して割り当てます。128~2047に未使用の番号がない場合は、0~127の順で未使用の番号を検索して割り当てます。
83-04-0X-XX/XX未満のファームウェアバージョンでは、Thin Imageは0~2047の順で未使用の番号を検索して割り当てます。このため、83-04-0X-XX/XX未満のファームウェアバージョンでThin Imageのコンシステンシーグループを作成している場合は、128~2047に未使用の番号があっても、0~127の番号をコンシステンシーグループIDとして使用していることがあります。
(1) Thin Imageのコンシステンシーグループに関する制限事項
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プライマリボリュームを共有するThin Imageペアは、同じコンシステンシーグループに定義できません。また、スナップショットツリーの上層または下層にあるThin Imageペアは、同じコンシステンシーグループに定義できません。同じコンシステンシーグループに定義しても、raidcom add snapshotコマンド実行時にコマンド拒否されます。
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RAID Managerの構成定義ファイルで定義するグループ(コンシステンシーグループとは異なります)で、同一グループ内に、コンシステンシーグループを指定したペアと指定していないペアを混在させないでください。これらのペアが混在していると、pairsplitコマンドが異常終了するおそれがあります。また、取得されたスナップショットデータが、本ストレージシステムがpairsplitコマンドを受け付けた時刻のプライマリボリュームのデータであることを保証できなくなります。
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RAID Managerの構成定義ファイルで定義するグループ1つに対して、指定できるコンシステンシーグループは1つだけです。
コンシステンシーグループを指定したペアをすでに作成している場合は、別のコンシステンシーグループを指定して新たにペアを作成しようとしても、同じコンシステンシーグループに追加されます。
複数のコンシステンシーグループを指定したい場合は、指定したいコンシステンシーグループの数だけRAID Managerの構成定義ファイルでグループを定義してください。