2.3.4 スナップショットデータの取得方式
Thin Imageでは、CAW方式とCOW方式の2つの方法でスナップショットデータを取得します。COW方式では、プライマリボリュームのスナップショットデータの取得が完了してから書き込み完了のステータスになるのに対して、CAW方式では、プライマリボリュームにデータが書き込まれるとすぐに書き込み完了のステータスになるため、COW方式を使用する場合よりも、待ち時間が短くなります。
通常スナップショットデータは、CAW方式で取得します。ただし、カスケードペア、ランダムアクセスモードで書き込む場合のWriteペンディング率(キャッシュメモリに占める書き込み待ちデータの割合)が60%以上、またはシーケンシャルアクセスモードで書き込む場合のWriteペンディング率が30%以上の場合は、COW方式でスナップショットデータを取得します。Writeペンディング率の詳細については、Performance Managerユーザガイド(Performance Monitor, Server Priority Manager, QoS)を参照してください。
CAW方式でスナップショットデータを取得する仕組みを次の図に示します。
CAW方式では、次のようにスナップショットデータを取得します。
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ホストからプライマリボリュームにデータが書き込まれます。
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スナップショットデータの取得が完了する前に、書き込み完了のステータスをホストに応答します。
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バックグラウンドでプライマリボリュームのスナップショットデータを取得します。
COW方式でスナップショットデータを取得する仕組みを次の図に示します。
COW方式では、次のようにスナップショットデータを取得します。
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ホストからプライマリボリュームにデータが書き込まれます。
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プライマリボリュームのスナップショットデータを取得します。
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スナップショットデータの取得が完了すると、書き込み完了のステータスをホストに応答します。