2.2.13 カスケードペアの運用例
カスケードペアの運用例を次に示します。
プライマリボリュームのデータを複数のユーザに配布するときの運用例
プライマリボリュームのデータを複数のユーザに配布したい場合、配布したいユーザの数だけリーフボリュームを作成することで、プライマリボリュームへの負荷を増やさずに、プライマリボリュームのデータを配布できます。
プライマリボリュームの更新データを特定のユーザにだけ配布するときの運用例
プライマリボリュームを更新するときに、更新したデータを特定のユーザ(上の図ではセカンダリ5およびセカンダリ6)にだけ配布したい場合は、次のように運用します。
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カスケードペアを作成して、プライマリボリュームのデータを配布します。
このとき、更新したデータを配布するユーザと更新したデータを配布しないユーザを、別のノードボリュームに割り当てます。
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更新したデータを配布しないユーザを割り当てたノードボリューム(上の図ではセカンダリ1)のペアを削除します。
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プライマリボリュームを更新します。
クローン属性のペアを使って新たな配布元を作成するときの運用例
クローン属性のペアを使って新たな配布元を作成したい場合は、次のように運用します。
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カスケードペアを作成して、プライマリボリュームのデータを配布します。
このとき、新たな配布元にしたいボリューム(上の図ではセカンダリ3)は、クローン属性のペアにします。
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クローンを実行します。
クローンを実行することで、セカンダリ3がセカンダリ1と同じ状態の単一のボリューム(DP-VOL)となります。これによって、セカンダリ3を新たな配布元にできるため、上記の運用手順の1.で作成したThin Imageペアの処理のオーバヘッドを削減できます。