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3.1.3 シュレッディング機能の所要時間

シュレッディング機能実行の所要時間は次の計算式で算出できます。

シュレッディング機能実行の所要時間=1回のダミーデータ書き込みに掛かる時間(標準所要時間)×ダミーデータ書き込み回数(n)

ドライブ種類別の標準所要時間は、I/Oがない場合、次のとおりです。暗号化されたドライブに対してシュレッディング機能を実行する場合も、標準所要時間は同じです。各表の標準所要時間は、OPEN-Vのドライブを使用して計測した時間を記載しています。

ドライブの種別がDKxxx-JxxxSS/KxxxSS/HxxxSSの場合の標準所要時間を次に示します。

なお、次の表で示している「標準所要時間」は、1回のダミーデータ書き込みに掛かる時間です。Volume Shredderのデフォルトの設定では、ボリューム全体にダミーデータが3回上書きされるため、次の表に記載されている標準所要時間の3倍時間が掛かります。デフォルトの設定を変更する場合は、上で示した式に従って、所要時間を計算してください。

回転数15Krpm

回転数10Krpm

回転数7.2Krpm

ドライブの種別がSSDの場合の標準所要時間を次に示します。

ドライブの種別がFlash Module Driveの場合の標準所要時間を次に示します。

I/Oがある場合、シュレッディング所要時間は、最短でも6倍以上の時間が必要です。暗号化されたドライブでパリティグループを作った時にDKxxx-HxxxSSのドライブを使用している場合、そのパリティグループのシュレッディングに必要な時間が最長所要時間です。

また、シュレッディングを実行するボリュームが属するドライブの種別やドライブ構成が混在する場合、シュレッディング所要時間は標準所要時間が最長のドライブ種別の所要時間がそれぞれのドライブに対して必要です。このため、ボリュームを使用開始できるまでの時間は、個々に増設した場合より遅くなります。ドライブの増設や構成を変更する場合は、標準所要時間が同じドライブごとにまとめて実施し、所要時間が短いドライブ種別から増設作業を開始することを推奨します。