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 ボリューム管理 クイックリファレンス


3.5.4 RAID Manager操作時のトラブルシューティング

RAID Managerを使用した操作でエラーが発生した場合、RAID Managerの画面に出力されるログまたはRAID Managerの操作ログを参照してエラーの要因を特定できることがあります。

初期設定のログ格納先ディレクトリ:/HORCM/log*/curlog/horcmlog_HOST/horcm.log

RAID Managerの画面に表示される、ログの出力例は次のとおりです。

[図データ]

RAID Manager操作時のエラーコードと内容(Dynamic Provisioningの場合、SSB1が0x2e31/0xb96b/0xb980)を次の表に示します。

エラーコード(SSB2)

内容

対処方法

0x0b27

仮想LDEV が未定義のため、コマンドを操作できません。

仮想LDEVを定義したあと、コマンドを実行してください。

0x2c3a

指定したボリュームはデータダイレクトマップ属性が有効なため、操作に失敗しました。

データダイレクトマップ属性が無効のボリュームを指定してください。

0x2c77

指定した仮想ボリュームは重複排除用システムデータボリュームのため、操作に失敗しました。

重複排除用システムデータボリュームではない仮想ボリュームを指定してください。

0x2c78

指定した仮想ボリュームは削除中のため、操作に失敗しました。

削除中ではない仮想ボリュームを指定してください。

0x9100

ユーザ認証が実施されていないため、コマンドを実行できません。

ユーザ認証を実施してください。

0xb900/0xb901/0xaf28

仮想ボリューム容量の拡張操作でエラーが発生しました。

日立サポートサービスに連絡して、対策を依頼してください。

0xb902

SVP、またはStorage Navigatorで構成変更を実施しているため、操作が拒否されました。または、RAID Managerの別インスタンスで仮想ボリューム容量を拡張中のため、操作が拒否されました。

Virtual LUN操作またはストレージシステムの保守作業などを終わらせてから仮想ボリューム容量を拡張してください。詳細は、「1.6.2 Dynamic ProvisioningDynamic Tiering、およびactive flashの仮想ボリュームの容量を拡張するための要件」の注意の内容を確認してください。

0xaf22

EAV(Extended Address Volume)未サポートOSで、指定した仮想ボリュームをオンライン状態にしたため、操作が拒否されました。

EAVサポートOSで、該当する仮想ボリュームをオンライン状態にしてから、拡張操作を再度実施してください。

0xaf25

指定した仮想ボリュームに対して容量拡張操作はできません。

指定した仮想ボリュームのエミュレーションタイプを確認してください。

0xaf26

容量拡張のためのキャッシュ管理デバイス数が不足しているため、操作が拒否されました。

キャッシュ管理デバイスの最大数を超えないように、仮想ボリュームの容量を指定して再度実施してください。

0xaf27

容量拡張後のDynamic Tieringの仮想ボリューム総容量が最大容量を超えるため、操作が拒否されました。

Dynamic Tieringの仮想ボリューム総容量が最大容量を超えないように、容量を調整してください。

0xaf29

指定したボリュームは仮想ボリュームではないため、操作が拒否されました。

指定したボリュームが仮想ボリュームであるか確認してください。

0xaf2a

指定した容量が不正値、または[LDEV作成]画面の[LDEV容量]に表示されている数値の範囲を超えているため、操作が拒否されました。

[V-VOL容量拡張]画面の[容量]に表示されている数値の範囲を超えない正しい容量を指定して拡張操作を再実施してください。詳細は、「1.6.2 Dynamic ProvisioningDynamic Tiering、およびactive flashの仮想ボリュームの容量を拡張するための要件」に示す容量を拡張できる条件を確認してください。

0xaf2b

指定したボリュームの処理が終わらなかったため、操作を終了しました。

しばらく待ってから、再度実施してください。

0xaf2c

指定した容量を拡張するためのシェアドメモリが不足しているため、操作が拒否されました。

[V-VOL容量拡張]画面の[容量]に表示されている数値を確認してください。

0xaf2e

指定した仮想ボリュームはほかのプログラムプロダクトで使用されているか、またはフォーマット中のため、操作が拒否されました。

指定したボリュームのフォーマットが完了するのを待つか、または「1.3.1 他ソフトウェアからDynamic ProvisioningDynamic Tieringまたはactive flashの仮想ボリュームに対して実行できる操作と実行できない操作」を参照して容量の拡張ができないプログラムプロダクトと併用されていないか確認してください。

0xaf2f

ジャーナルボリュームの構成を変更中のため、指定された仮想ボリュームの容量拡張操作はできません。

ジャーナルボリュームの操作を終わらせてから、仮想ボリュームの容量を拡張してください。

0x0b2b

オープンシステムの仮想ボリュームの容量を拡張する際に-cylinderオプションを指定してraidcom extend ldevコマンドを実行したため、操作が拒否されました。

raidcom extend ldevコマンドに-cylinderオプションを指定しないで、再度実施してください。

0xaf60

指定した容量分のページをプールに予約すると、プールの枯渇しきい値を超えてしまうため、操作が拒否されました。

プール容量を増やしてから、再度実施してください。

0x2c2b

指定した仮想ボリュームは、省電力設定のプールに関連づけられているため、操作が拒否されました。

仮想ボリュームに関連づけられているプールの省電力設定を解除してから、再度実施してください。

RAID Manager操作時のエラーコードと内容(Data Retention Utilityの場合)を次の表に示します。

エラーコード(SSB1)

エラーコード(SSB2)

内容

2E31

9100

ユーザ認証が実施されていないため、コマンドを実行できません。

B9BF/B9BD

B9BD

指定したボリュームがないため、設定できません。

B9C2

指定したボリュームがコマンドデバイスです。

B9C4

次のどれかに当てはまるため、コマンドが拒否されました。

  • 指定したボリュームはThin Imageのプライマリボリュームまたはセカンダリボリュームです。

  • 指定したボリュームは仮想ボリュームです。

  • 指定したボリュームはプールボリュームです。

  • 指定したボリュームはUniversal Replicatorのセカンダリボリュームです。

  • 指定したボリュームはジャーナルボリュームです。

  • 指定したボリュームはShadowImageのセカンダリボリュームまたはプライマリボリュームです。

  • ライセンス容量を超えました。

  • 有効期限が設定されているため、アクセス属性を変更できません。

  • 指定したボリュームはコマンドデバイスです。

  • 指定したボリュームの状態がPAIRまたはCOPYです。

  • 指定したボリュームがありません。

  • 指定したボリュームには、副VOL拒否属性が設定されています。

  • RAID Managerでは、リザーブ機能の解除はできません。

  • 指定されたボリュームはglobal-active deviceのQuorumディスクとして使用されているため、要求されたData Retention Utilityの設定はできません。

  • 指定したボリュームは容量拡張設定が有効なパリティグループに属するボリュームです。

  • 指定したボリュームは重複排除用システムデータボリュームです。

B9C7

Data Retention Utilityがインストールされていません。

B9C9

ライセンス容量を超えています。

B9CA

次のどれかに当てはまるため、コマンドが拒否されました。

  • 現在設定されている有効期限の日数よりも短い日数が設定されました。

  • 60年を超える有効期限が設定されました。

  • 設定変更中にJAVA以外のインタフェースから更新がありました(JAVAとJAVA以外のインタフェースが競合しました)。

B9CB

アクセス属性がRead/Write属性のため、有効期限を設定できません。