Hitachi

 ボリューム管理 クイックリファレンス


3.1.4 ユーザ要件

容量削減機能を使用した構成を設計する場合、次の項目を検討してください。

分類

項目

備考

導入

構成の導入方法

容量削減機能を使用した構成を導入する場合、次のケースがあります。

  • 新規導入する。

  • 既存のDynamic Provisioningの仮想ボリュームを容量削減機能が有効な仮想ボリュームに変更する。

  • プログラムプロダクトを使用して旧機種から移行する。

  • サーバを経由して旧機種から移行する。

容量

容量削減機能が有効な仮想ボリュームの合計容量(総使用量)

容量削減機能を適用する前の仮想ボリュームの使用量の合計です。

容量削減率

容量削減機能を適用するデータが既にある場合、データ削減見積もりツールを実行して容量削減率を算出できます。容量削減機能を適用するデータが無い場合、ユースケースによって容量削減率を推測します。Hitachiデータ削減見積もりツールの入手、およびユースケースごとの削減率の推測値については、お問い合わせください。

容量削減率は、N:1の形式で表示されます。比率をパーセントに換算する場合、次の計算式を利用してください。

容量削減率[%] = (1-1÷N)×100

容量削減機能が無効な仮想ボリュームの合計容量(総使用量)

容量削減機能を適用しない仮想ボリュームする前の使用量です。

構成

ストレージシステムのモデル

プールの設計時に、必要な容量が確保できるモデルの使用を検討してください。プールの性能も考慮する場合、性能要件を満たすモデルの使用も併せて検討してください。

RAIDレベル

RAID1、RAID5、またはRAID6が使用できます。

ドライブ種別

1つのプール内で使用するドライブは、同じドライブタイプ(回転数も含む)を推奨します。

パリティグループ1個当たりの容量

なし

性能

スループット(IOPS)の要求値

プールの設計時に性能を考慮する場合、性能の要件を検討してください。検討する際には、Performance Monitorの出力を使います。平均I/Oサイズを算出する場合、次の計算式を使用します。

平均スループット[MiB/s] ÷ 平均スループット[IOPS] × 1024

Read/Write比率

平均I/Oサイズ(KB)

1パリティグループの限界性能(IOPS)

性能情報の資料から1パリティグループの限界性能を算出してください。その際には、次の条件で算出してください。

  • ドライブ種別:利用予定のドライブに合わせてください。

  • Read/Write比率:スループット(IOPS)の要求値の条件に合わせてください。

  • 平均I/Oサイズ(KB):スループット(IOPS)の要求値の条件に合わせてください。

その他の要件

暗号化機能の使用

暗号化機能を使用する場合、容量拡張機能と併用できません。