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 ボリューム管理 クイックリファレンス


1.19.4 CV容量の計算

CVを作成するときには、それぞれのCVの容量をユーザが指定できます。ただし、ユーザが指定するCV容量と、実際のCV容量の間には誤差があります。実際のCV容量を把握するには、計算式を利用してCV容量を算出します。計算式については、関連項目を参照してください。

ヒント
  • ホストが認識するCV容量は、計算式で算出されるCV容量と一致します。

  • [LDEV作成]画面でLDEV容量の単位がblockになっている場合は、計算式で算出されたLDEV容量が画面上に正しく表示されます。ただし、画面上でLDEV容量の単位がMB、GBまたはTBになっている場合は、単位換算の都合上、画面上のLDEV容量に誤差が生じることがあります。正確なLDEV容量を画面に表示したい場合は、LDEV容量の単位をblockにしてください。

ヒント
  • 実装されたLDEVは、パリティグループから総容量分の容量を消費します。そのため、複数のCVにあるユーザ領域の和と1つのCVのユーザ領域が同じサイズだったとしても、空き領域は複数のCVを作成した場合のほうが1つのCVを作成した場合よりも小さくなることがあります。

  • [LDEV作成]画面でLDEVを作成する場合、指定した容量の値が同じでも[容量互換モード(バウンダリ補正する)]の選択の有無によって作成されるLDEVの容量が異なります。

    [容量互換モード(バウンダリ補正する)]を選択した場合、入力された容量の値が境界値に合うように補正されてLDEVが作成されます。境界値については、関連項目を参照してください。

    [容量互換モード(バウンダリ補正する)]を選択しない場合、入力された容量の値でLDEVが作成されます。

    ストレージシステム内部で、データはスロット単位に管理され、そのデータの保護はパリティストライプ単位で行われています。

    バウンダリ補正されたLDEVの場合、データを管理する単位にLDEVの容量が補正されているため、ドライブの利用効率が良くなります。また、VSPHUS VM、およびそれ以前のストレージシステムのLDEVとコピーペアを作成する場合、容易に同じ容量のLDEVを作成できます。

    ドライブ容量の利用効率を重視する場合、またはバウンダリ補正されたVSPHUS VM、およびそれ以前のストレージシステムのLDEVと互換性を保つ場合は、[容量互換モード(バウンダリ補正する)]を選択してLDEVを作成してください。LDEVを指定通りの容量で作成する場合は、[容量互換モード(バウンダリ補正する)]を選択しないでLDEVを作成してください。