3.1.7 容量削減機能の制限事項
容量削減機能と併用できないプログラムプロダクトまたは機能について、次に示します。
プログラムプロダクトまたは機能 |
容量削減機能を使用する場合の制限事項 |
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Dynamic Provisioning |
仮想ボリュームのページ予約機能は使用できません。プール満杯による書き込み不可を防止するため、プールの空き領域の監視を実施することを検討してください。 |
Dynamic Tiering |
Dynamic Tieringは使用できません。容量削減機能を適用するプールと階層管理を適用するプールを分けることを検討してください。 |
active flash |
active flashは使用できません。容量削減機能を適用するプールと階層管理を適用するプールを分けることを検討してください。 |
Universal Volume Manager |
容量削減機能が有効な仮想ボリュームにデータダイレクトマップ属性は設定できません。容量削減機能を適用するプールとデータダイレクトマップ属性のプールを分けることを検討してください。 |
ShadowImage |
Quick Restore機能は使用できません。このため、バックアップからのデータを回復してアプリケーションを再開する場合、時間を要します。このような運用が可能かどうかを検討してください。 |
容量拡張機能 |
容量削減機能は使用できます。しかし、圧縮のみ効果があるユースケース(例:データベースへの適用)では、容量拡張機能と容量削減機能を併用するメリットがありません。ユースケースによっては、どちらか一方のみ適用することを検討してください。 |
容量削減機能と容量拡張機能の組み合わせについて次に示します。
容量削減機能 |
容量拡張機能 |
動作 |
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圧縮 |
重複排除および圧縮 |
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無効 |
無効 |
有効 |
容量拡張機能だけが実行されます。容量削減機能による圧縮および重複排除は実行されません。ストレージシステムのコントローラの処理のオーバヘッドが発生しないため、I/Oが高速に処理されます。なお、暗号化機能は使用できません。 |
有効 |
無効 |
無効 |
容量削減機能によってデータが圧縮されて、圧縮後のデータがプールに格納されます。容量削減機能と暗号化機能は併用できます。なお、この容量削減機能の圧縮機能と容量拡張機能の併用は、容量拡張機能を単独で利用したときと比べて性能が低下するため、推奨しません。 |
無効 |
有効 |
有効 |
容量削減機能によって重複排除を実行して容量拡張機能によって圧縮を実行します。なお、プールに使用しているすべてのパリティグループに対して、容量拡張機能を有効にする必要があります。なお、暗号化機能は使用できません。 |
無効 |
有効 |
無効 |
容量削減機能によって重複排除および圧縮が実行されます。この機能と暗号化機能は併用できます。容量削減の処理によって、ストレージシステムのコントローラの処理のオーバヘッドは、最も高くなります。 |