1.20.3 LDEVのクイックフォーマットとは
クイックフォーマットの仕様を次の表に示します。
項目 |
説明 |
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前提条件 |
フォーマットする内部ボリュームを閉塞状態にしてください。 |
実行可能なパリティグループの数について |
同時に複数のパリティグループに対してクイックフォーマットを実行できます。クイックフォーマットを同時に実行できるパリティグループの個数は、パリティグループのエントリ数の合計値によって決まります。 エントリ数とは、クイックフォーマットを同時に実行できるパリティグループの個数を管理するための指標です。パリティグループのエントリ数は、それぞれのパリティグループを構成するドライブ容量によって決まります。1つのパリティグループのエントリを、次に示します。
クイックフォーマットを同時に実行できるエントリの最大数を次に示します。
クイックフォーマットを実行できる、ボリューム数の制限はありません。 |
クイックフォーマットの実行中に、追加して実行する場合について |
クイックフォーマットの実行中に、クイックフォーマットを追加して実行できます。ただし、その場合も、クイックフォーマット実行中のエントリ数と追加して実行するエントリ数の合計はモデルごとの最大数までです。 |
クイックフォーマット準備中について |
クイックフォーマットを実行するときに、最初に管理情報を作成する期間をクイックフォーマット準備中といいます。この期間中、通常のフォーマットと同様にホストからのI/Oアクセスはできません。 |
ボリュームの閉塞やリストアについて |
クイックフォーマット実行中のボリュームを閉塞した場合、ストレージシステム内部にボリュームの状態(クイックフォーマット実行中)が記憶されます。そのあと、ボリュームをリストアした場合、そのボリュームの状態は「正常(クイックフォーマット)」になります。 そのため、パリティグループ内にあるすべてのクイックフォーマット中のボリュームを閉塞させたパリティグループも、クイックフォーマット実行中のエントリ数に含まれます。 クイックフォーマットを追加して実行できるエントリ数は、次の計算式で算出できます。 モデルごとの最大エントリ数-X-Y (凡例) X:クイックフォーマット実行中のパリティグループのエントリ数です。 Y:クイックフォーマット実行中に、パリティグループ内のすべてのボリュームを閉塞させたパリティグループの、エントリ数です。 |
ストレージシステムを電源OFFからONにしたときの動作について |
電源ONのあと、クイックフォーマットを再開します。 |
制限事項 |
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クイックフォーマット終了時に出力されるSIMについて |
クイックフォーマットを実行した場合、フォーマット処理が終了したときにSIM=0x410100が出力されます。なお、複数のクイックフォーマットを実行した場合、すべてのフォーマット処理が終了したときにSIM=0x410100が出力されます。 |