1.17.3 分散パリティグループの構成について
RAID構成がRAID1(2D+2D)またはRAID5(7D+1P)の場合、パリティグループ同士を連結して分散パリティグループを構成できます。それぞれのRAID構成の連結数を次に示します。
RAID構成 |
2連結 |
4連結 |
---|---|---|
RAID1(2D+2D) |
できる |
できない |
RAID5(7D+1P) |
できる |
できる |
パリティグループを連結すると、LDEV(FVまたはCV)のデータが分散パリティグループを構成しているパリティグループに分散して配置されます。これによって、連結前よりも負荷が分散されるため、LDEVの性能が向上します。
分散パリティグループに作成したLDEVの容量は、分散パリティグループに属する各パリティグループによって管理されます。また、分散パリティグループに作成できるLDEVの最大容量は、属しているパリティグループの最大容量と同じ容量になります。
- メモ
-
パリティグループを連結しても、1つの大きな容量のパリティグループにはなりません。
例として、1,000GBのフリースペースを持つPG1-1およびPG1-2によって分散パリティグループを作成して、PG1-1のフリースペースに400GB、PG1-2のフリースペースに200GBのLDEVを作成する場合を次に示します。