Hitachi Dynamic Link Manager ユーザーズガイド(Linux®用)
すでに設定されているSCSIデバイスをHDLMデバイスに移行する場合の方法を説明します。
- 自動マウントするHDLMデバイスの論理デバイスファイル名を特定します。
HDLMコマンドのviewオペレーションを実行して,該当するHDLMデバイスの論理デバイスファイル名,および該当するSCSIデバイスの論理デバイスファイル名を特定します。viewオペレーションについては,「6.7 view 情報を表示する」を参照してください。実行例を次に示します。図3-20 HDLMコマンドのviewオペレーション(-drv指定)の実行例
実行例では,/dev/sdhに対応するHDLMデバイスの論理デバイスファイル名は,sddlmaaだと特定できます。
- /etc/fstabファイルに定義されているSCSIデバイスの論理デバイスファイル名を,手順1で調べたHDLMデバイスの論理デバイスファイル名に変更します。
/etc/fstabファイルの編集例を次に示します。/dev/sdh(SCSIデバイスの論理デバイスファイル名)をコメントアウトし,/dev/sddlmaa(HDLMデバイスの論理デバイスファイル名)を追加しています。IP-SAN環境の場合,マウントオプションに「_netdev」または「nofail」が指定されていないときは追加してください。また,QLogic 8400シリーズ(FCoE)環境の場合,マウントオプションに「_netdev」が指定されていないときは追加してください。
- FC-SAN環境の場合
# /dev/sdh /mnt/sdh ext2 defaults 0 0 /dev/sddlmaa /mnt/sdh ext2 defaults 0 0- IP-SAN環境の場合
- OSがRed Hat Enterprise Linux 6,またはRed Hat Enterprise Linux 7のとき
# /dev/sdh /mnt/sdh ext2 _netdev 0 0 /dev/sddlmaa /mnt/sdh ext2 _netdev 0 0- OSがSUSE LINUX Enterprise Server 11,SUSE LINUX Enterprise Server 12またはSUSE LINUX Enterprise Server 15のとき
# /dev/sdh /mnt/sdh ext2 nofail 0 0 /dev/sddlmaa /mnt/sdh ext2 nofail 0 0- QLogic 8400シリーズ(FCoE)環境の場合
- OSがRed Hat Enterprise Linux 6またはRed Hat Enterprise Linux 7のとき
# /dev/sdh /mnt/sdh ext2 _netdev 0 0 /dev/sddlmaa /mnt/sdh ext2 _netdev 0 0- ホストを再起動または手動でマウントします。
HDLM管理対象のデバイスは,HDLMデバイスの論理デバイスファイル名でマウントされます。
All Rights Reserved. Copyright© 2014, 2021, Hitachi, Ltd.