Hitachi Dynamic Link Manager ユーザーズガイド(Linux®用)
HDLMデバイス名を変更する手順について説明します。
HDLMデバイス名はOSが新しいLUを認識したあとの最初のdlmcfgmgrで,HDLMの仕様により一意な名称が割り当てられます。この割り当てられたHDLMデバイス名は,HDLMデバイス名変更ユティリティ(dlmchname)を実行することで変更できます。dlmchnameユティリティの詳細については「7. ユティリティリファレンス」を参照してください。
- 現在のHDLMデバイスの構成情報を基にデバイス名変更定義ファイルを作成します。 dlmchnameユティリティに-oパラメタを指定して実行すると,現在のHDLMデバイスの構成情報を基にデバイス名変更定義ファイル(/etc/opt/DynamicLinkManager/dlmchname.conf)が作成されます。
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlmchname -o- 現在のHDLMデバイスの構成情報を確認して,名称を変更するHDLMデバイス名を特定します。
HDLMコマンドのviewオペレーションを実行します。実行結果から,LUとHDLMデバイスの対応関係を確認し,名称を変更するHDLMデバイス名を特定してください。
実行例を次に示します。# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -lu Product : VSP_Ex00 SerialNumber : 416032 LUs : 3 iLU HDevName Device PathID Status 000090 sddlmab /dev/sda 000004 Online /dev/sdd 000005 Online /dev/sdj 000008 Online /dev/sdg 000009 Online 000091 sddlmac /dev/sdb 000006 Online /dev/sde 000007 Online /dev/sdh 000010 Online /dev/sdk 000011 Online 000092 sddlmaa /dev/sdc 000000 Online /dev/sdf 000001 Online /dev/sdi 000002 Online /dev/sdl 000003 Online KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view(-vstv), 終了時刻 = yyyy/mm/dd hh:mm:ssなお,HDLMの管理対象外にしているLUは表示されません。HDLMの管理対象にしてから確認してください。LUとHDLMデバイスの対応関係が判明している場合は,手順3でデバイス名変更定義ファイルを編集してください。- デバイス名変更定義ファイルを編集します。
viなどのエディタを使用してデバイス名変更定義ファイル(/etc/opt/DynamicLinkManager/dlmchname.conf)のHDLMデバイス名を変更します。
手順2で確認したSerialNumberが「85011299」でiLUが「0090」のHDLMデバイス名「sddlmab」を,「sddlmad」に変更する例を次に示します。
(変更前)# /bin/cat /etc/opt/DynamicLinkManager/dlmchname.conf 3585011299 0090 sddlmab 3585011299 0091 sddlmac 3585011299 0092 sddlmaa(変更後)# /bin/cat /etc/opt/DynamicLinkManager/dlmchname.conf 3585011299 0090 sddlmad 3585011299 0091 sddlmac 3585011299 0092 sddlmaaHDLMデバイス名を変更しない行は,dlmchname.confファイルから削除しても問題ありません。
ブートディスクに使用しているHDLMデバイスの名称を変更する場合は,手順5に進んでください。- 名称を変更するHDLMデバイスへのアクセスを停止します。
次の操作を実施してHDLMデバイスへのアクセスを停止します。また,dlmcfgmgrユティリティ(dlmcfgmgr -o)を実行してHDLMデバイスを管理対象外にしておくことで,HDLMデバイス名変更ユティリティ(dlmchname)を実行中にI/Oが発行されることによるHDLMデバイスの名称変更が失敗するのを防げます。
- HDLMデバイスがマウント中であればアンマウントする。
- HDLMデバイスがLVMで使用中であればボリュームグループを非活性化する。
- HDLMデバイスがアプリケーションで使用中であればアプリケーションを停止する。
dlmcfgmgrユティリティ(dlmcfgmgr -o)を実行した場合は,dlmchnameユティリティの実行後にdlmcfgmgrユティリティ(dlmcfgmgr -i)を実行し,HDLMデバイスを管理対象に戻してください。- dlmchnameユティリティを実行します。
LVMのボリュームグループを構成しているHDLMデバイスの名称を変更する場合は,dlmchnameユティリティの実行後にvgscanコマンドを実行してください。ブートディスク以外に使用しているHDLMデバイス名を変更した場合は,手順8に進んでください。
- ブートディスク以外に使用しているHDLMデバイス名を変更する場合:
- 次のとおりdlmchnameユティリティを実行して,HDLMデバイス名を変更します。
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlmchname- ブートディスクに使用しているHDLMデバイス名を変更する場合:
- dlmchnameユティリティに-fパラメタを指定して実行します。
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlmchname -f- HDLMデバイス名が記載されている設定ファイルを修正します。
ブートディスクに使用しているHDLMデバイス名を変更した場合,/etc/fstabファイルの内容の確認と修正も必要です。- ホストを再起動します。
ブートディスクに使用しているHDLMデバイスの名称を変更した場合は,再起動が必要です。# shutdown -r now- 現在のHDLMデバイスの構成情報を確認して,HDLMデバイス名が変更されていることを確認します。
HDLMコマンドのviewオペレーションを実行します。出力結果から,HDLMデバイス名が変更されていることを確認してください。
実行例を次に示します。# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -lu Product : VSP_Ex00 SerialNumber : 416032 LUs : 3 iLU HDevName Device PathID Status 000090 sddlmad /dev/sda 000004 Online /dev/sdd 000005 Online /dev/sdj 000008 Online /dev/sdg 000009 Online 000091 sddlmac /dev/sdb 000006 Online /dev/sde 000007 Online /dev/sdh 000010 Online /dev/sdk 000011 Online 000092 sddlmaa /dev/sdc 000000 Online /dev/sdf 000001 Online /dev/sdi 000002 Online /dev/sdl 000003 Online KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view(-vstv), 終了時刻 = yyyy/mm/dd hh:mm:ssなお,HDLMの管理対象外にしているLUは表示されません。HDLMの管理対象にしてから確認してください。- 名称を変更したHDLMデバイスへアクセスし,使用できることを確認します。
名称を変更したHDLMデバイスにアクセスするアプリケーションが正常に動作していることを確認してください。
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