付録B.3 JP1/AJS以外のジョブスケジューラから起動する際の注意事項
JP1/AJS以外のジョブスケジューラを使用してAdvanced Shellのバッチジョブを起動する場合,次の点に注意してください。
なお,JP1/AJS以外のジョブスケジューラからジョブを強制終了すると,SIGKILLシグナルが送信されると想定しています。強制終了時に送信されるシグナルについてはジョブスケジューラのマニュアルを参照してください。
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環境設定パラメーターTRAP_ACTION_SIGTERMを定義しても,強制終了時のユーザー固有の後処理は実行できません。
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Advanced Shellはジョブ実行のために一時ファイルを作成する場合があります。一時ファイルを格納するディレクトリパスは環境設定パラメーターTEMP_FILE_DIRに指定します。通常,一時ファイルは削除されますが,実行中のジョブを強制終了すると削除されず残ることがあります。このような場合は手動で削除してください。
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実行中のジョブを強制終了すると,#-adsh_fileコマンド,#-adsh_file_tempコマンド,#-adsh_spoolfileコマンド,adshfileコマンドで作成したファイルが残る場合があります。このような場合は手動で削除してください。
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adshreadコマンドが応答要求メッセージの応答待ちの状態で,JP1/AJS以外のジョブスケジューラから強制終了した場合,共有メモリ上に応答要求メッセージの情報が残り,JP1/IM - Viewに応答待ちイベントが滞留したままになることがあります。その場合,adshchmsgコマンドの-dオプションで応答要求メッセージの応答待ち状態をキャンセルするか,ユーザー応答機能管理デーモン・サービスを再起動してください。
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adshjavaコマンドでJavaバッチアプリケーションを実行した状態で,JP1/AJS以外のジョブスケジューラから強制終了した場合,Javaバッチアプリケーションは強制終了されないで実行し続ける場合があります。
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次の表に示す稼働実績情報の項目は採取されません。また,adshevtoutコマンドに次の表に示すオプションを指定しても稼働実績情報を出力できません。
項目名 |
対応するadshevtoutのオプション |
内容 |
---|---|---|
Jp1ajsService |
-c |
JP1/AJSのスケジューラーサービス名 |
Jp1ajsJobName |
-g |
JP1/AJSのジョブ名 |
Jp1ajsExecId |
-k |
JP1/AJSのジョブの実行ID |
Jp1ajsJobId |
-n |
JP1/AJSのジョブ番号 |
Jp1ajsRootJobnet |
-r |
JP1/AJSのルートジョブネット名 |