9.3.15 getoptsコマンド(引数を解析する)
形式
getopts optstr name [args ...]
機能
指定された引数を解析します。
引数
- optstr
有効なオプション文字の文字列を指定します。文字の後ろにコロンが続く場合は,そのオプションがオプションの値を持つことを示します。
optstrには,コマンドラインまたはargsに指定された引数の中で,有効なオプション文字とする文字列(-aと-bを有効オプションする場合はab)を指定します。マルチバイト文字は使用できません。
引数がoptstrと一致した場合,nameには一致したオプションの文字を格納します。引数がoptstrと一致しない場合は「?」を格納します。
オプションに値がある場合,オプション文字の後ろに「:」を指定します。「:」を指定すると,一致したオプションの値をOPTARGシェル変数に格納します。getoptsコマンドは,OPTINDシェル変数に設定されている引数インデックス(初期値は1)以降の引数を解析します。例えば,argsに-a 10と指定した場合は-aの位置がインデックス1となります。
- name
getoptsコマンドによって一致したオプション文字を格納する変数を指定します。
- args
解析対象となる引数を指定します。このオプションを指定しない場合,コマンドラインの引数を解析します。
終了コード
終了コード |
意味 |
---|---|
0 |
正常終了 |
1 |
|
注意事項
この正規組み込みコマンドは,コマンドの構文を誤ってもコマンドを実行しているシェルは終了しません。
「&」やコマンド置換など,別プロセスでgetoptsコマンドを実行する場合は,「5.1.7 別プロセスでの実行」に示す注意事項もあわせて参照してください。
使用例
-bを有効オプションとして解析します。
ジョブ定義スクリプトの内容
getopts b: name -b 10 echo $name
実行ジョブのSTDOUTファイルの内容
******** 実行ジョブのSTDOUTファイルの内容 ******** b