8.4.21 lsコマンド(ファイルまたはディレクトリの内容を表示する)
形式
ls[-1][-A][-a][-C][-c][-d][-F][-f][-g][-h][-i][-k] [-L][-l][-m][-n][-p][-q][-R][-r][-S][-s][-T][-t] [-u][-x] [--format=表示形式][--full-time] [--indicator-style=ファイル種別様式][--sort=ソートキー] [--time=ファイル日時種別] [パス名 ...]
機能
ディレクトリの内容を表示します。ディレクトリの内容は標準出力に出力されます。出力内容のうちパーミッションの表示内容は次のようになります。
最初の1文字は,対象の種類として次の内容が表示されます。
-:通常ファイル
b:ブロック型スペシャルファイル
c:キャラクタ型スペシャルファイル
d:ディレクトリ
l:シンボリックリンク
p:FIFO
s:ソケット
以降の9文字は,3文字ごとの3つのセットとして解釈され,所有者,グループ,その他のユーザーのパーミッションを表示します。Windowsの場合は所有者だけのパーミッションを表示します。
パーミッション内の順序
表示される文字※
権限
1つ目
r
所有者による読み取り
2つ目
w
所有者による書き込み
3つ目
x
所有者による実行
s
所有者によるセットユーザーIDまたはセットグループID/実行
S
所有者によるセットユーザーIDまたはセットグループID/非実行
4つ目
r
グループによる読み取り
5つ目
w
グループによる書き込み
6つ目
x
グループによる実行
s
グループによるセットユーザーIDまたはセットグループID/実行
S
グループによるセットユーザーIDまたはセットグループID/非実行
7つ目
r
その他のユーザーによる読み取り
8つ目
w
その他のユーザーによる書き込み
9つ目
x
その他のユーザーによる実行
t
その他のユーザーによるスティッキービット/実行
T
その他のユーザーによるスティッキービット/非実行
- 注※
表示される文字の意味は次のとおりです。
文字
意味
-
対応するパーミッションが与えられていない
r
Windowsの場合,ファイルまたはディレクトリが存在する
UNIXの場合,読み取り権限が与えられている
w
Windowsの場合,読み取り専用属性が設定されていない
UNIXの場合,書き込み権限が与えられている
x
Windowsの場合,次のどれかに該当する
拡張子が「.com」,「.exe」,「.cmd」または「.bat」である
ディレクトリである
UNIXの場合,実行権限が与えられている
s
セットユーザーIDまたはセットグループIDが与えられていて,実行権限が与えられている【UNIX限定】
S
セットユーザーIDまたはセットグループIDが与えられていて,実行権限が与えられていない【UNIX限定】
t
スティッキービットが与えられていて,実行権限が与えられている【UNIX限定】
T
スティッキービットが与えられていて,実行権限が与えられていない【UNIX限定】
-gオプション,-lオプション,-nオプション,--full-timeオプションを指定すると,ロングフォーマットの出力形式となります。
ロングフォーマットとは,ファイル名やディレクトリ名の出力だけでなく,ファイルやディレクトリの詳細な情報を出力する形式です。また,ロングフォーマット形式に-hオプション,-Tオプション,-uオプションを組み合わせると,各項目の出力形式を変更できます。
引数
-1
- --format=single-column
1行に1エントリ(1列)で出力します。
-A
- --almost-all
「.」および「..」を除いてすべてのエントリを出力します。
-a
- --all
「.」で始まるファイル名およびディレクトリ名を含めて出力します。
-C
- --format=vertical
縦方向にソートして,複数列で出力します。端末出力時のデフォルトです。
-c
--time=ctime
- --time=status
-
ソート(-tオプション)やリスト出力(-gオプション,-lオプション,-nオプション,--full-timeオプション)を指定した場合,ファイルの最終修正日時ではなく,ファイル情報の最終変更日時を使います。
Windowsの場合,指定が無視されます。
-d
- --directory
-
ディレクトリの内容を表示しないで,ディレクトリ名を出力します。
Windowsの場合,このオプションを指定して,パス名に末尾がディレクトリ区切り文字のディレクトリへのシンボリックリンクを指定しても末尾のディレクトリ区切り文字が無視されます。シンボリックリンクのリンク先のディレクトリの内容を出力したい場合は,-Lオプションと同時に指定してください。
-F
--classify
- --indicator-style=classify
-
ディレクトリ名の後ろに「/」,実行可能ファイルの後ろに「*」,シンボリックリンクの後ろに「@」,FIFO名の後ろに「|」,ソケットの後ろに「=」を出力します。Windowsの場合,指定が無視されます。
-f
- --sort=none
ソートをしないで出力します。
- -g
-
ロングフォーマットで出力しますが,所有者は出力しません。
Windowsの場合,このオプションを指定して,パス名に末尾がディレクトリ区切り文字のディレクトリへのシンボリックリンクを指定しても末尾のディレクトリ区切り文字が無視されます。シンボリックリンクのリンク先のディレクトリの内容を出力したい場合は,-Lオプションと同時に指定してください。
-h
- --human-readable
ロングフォーマット使用時に,ファイルサイズを2のべき乗で割って小数点第2位を四捨五入した値をファイルサイズとして出力します。ファイルサイズには,サイズ文字(M:1048576,K:1024)が付加されます。
ディレクトリ内にスペシャルファイルが存在する場合,-hオプションは無視されます。
-i
- --inode
UNIXの場合,ファイルごとにinode番号を出力します。
Windowsの場合,常に0を出力します。
- -k
UNIXの場合,-lオプション,-gオプション,-sオプションおよび--full-timeオプションで出力するディレクトリの合計ブロック数と,-sオプションで表示するファイルサイズをKB単位で出力します。
Windowsの場合,-sオプションで表示するファイルサイズをKB単位で出力します。
-L
- --dereference
シンボリックリンクではなく,参照しているファイルの情報を出力します。
-l
--format=long
- --format=verbose
次の項目をロングフォーマットで出力します。日時を完全な形式で出力するには--full-timeオプションを使用してください。
UNIXの場合
アクセス権,リンク数,所有者名,グループ名,サイズ,最終修正日時,ファイル名またはディレクトリ名。ただし,表示対象がディレクトリの場合は,「.」や「..」も含めて,そのディレクトリ直下に存在するディレクトリの総数を表示します。
ファイルがシンボリックリンクの場合は,リンク先のパス名を「->」のあとに表示します。
-
Windowsの場合
ファイル所有者のアクセス権,リンク数,所有者名,サイズ(ディレクトリの場合は表示しません),最終修正日時,ファイル名またはディレクトリ名。
ファイルがシンボリックリンクの場合は,リンク先のパス名を「->」のあとに表示します。
このオプションを指定して,パス名に末尾がディレクトリ区切り文字のディレクトリへのシンボリックリンクを指定しても末尾のディレクトリ区切り文字が無視されます。シンボリックリンクのリンク先のディレクトリの内容を出力したい場合は,-Lオプションと同時に指定してください。
-m
- --format=commas
ファイル名をコンマ(,)で区切って出力します。
-n
- --numeric-uid-gid
-
-
UNIXの場合
ユーザー名,グループ名の代わりにユーザーID,グループIDを出力します。
-
Windowsの場合
ユーザーIDに0を出力します。また,グループIDは出力しません。
このオプションを指定して,パス名に末尾がディレクトリ区切り文字のディレクトリへのシンボリックリンクを指定しても末尾のディレクトリ区切り文字が無視されます。シンボリックリンクのリンク先のディレクトリの内容を出力したい場合は,-Lオプションと同時に指定してください。
-
-p
- --indicator-style=slash
ディレクトリ名の直後に「/」を出力します。
-q
- --hide-control-chars
ファイル名に表示できない文字が使われていた場合,代わりに「?」を出力します。端末出力時のデフォルトです。
-R
- --recursive
サブディレクトリを再帰的に出力します。
-r
- --reverse
逆順にソートして出力します。
-S
- --sort=size
サイズでソートして,最も大きいファイルを先頭に出力します。
-s
- --size
UNIXの場合,ファイルのブロック数を出力します。-kオプションおよび環境変数BLOCKSIZEが定義されていない場合は,512バイトのブロック単位で切り上げて出力します。
Windowsの場合,ブロック数は常に0と出力されます。
- -T
月,日,時間,分,秒,年を含む日時情報を出力します。-gオプション,-lオプションまたは-nオプションのどれかと同時に指定した場合に有効となります。
-t
- --sort=time
ファイルの最終修正日時でソートします。最新の修正が先頭になります。
-u
--time=atime
--time=access
- --time=use
-
ソート(-tオプション)およびリスト表示(-gオプション,-lオプション,-nオプション,--full-timeオプション)の場合,ファイルの最終修正日時ではなくファイルの最終アクセス日時を使用します。
Windowsの場合,指定が無視されます。
-x
--format=across
- --format=horizontal
-Cと同様に複数列で出力しますが,横方向にソートして出力します。
- -format=表示形式
ファイルまたはディレクトリの内容を表示する場合の表示形式を指定します。
表示形式に次の値を指定できます。--formatオプションを複数指定した場合は,最後の指定が有効になります。
- acrossまたはhorizontal
横方向にソートして,複数列で出力します。-xオプションと同じです。
- commas
ファイル名をコンマ(,)で区切って出力します。-mオプションと同じです。
- longまたはverbose
ロングフォーマットで表示します。-lオプションと同じです。
- single-column
1行に1エントリ(1列)で出力します。-1オプションと同じです。
- vertical
縦方向にソートして,複数列で出力します。-Cオプションと同じです。
- --full-time
-lオプションと同様の項目を出力します。ただし,日時に関する情報は標準の省略形式ではなく,完全な形式で出力します。
日時部分の出力形式は次のとおりです。
- YYYY-MM-DD hh:mm:ss.nnnnnnnnn +/-hhmm
-
YYYY:西暦年
MM:月
DD:日
hh:時
mm:分
ss:秒
nnnnnnnnn:1秒未満の日時。常に000000000と出力します。
+/-hhmm:タイムゾーン。UTCからの時差を示します。
Windowsの場合,このオプションを指定して,パス名に末尾がディレクトリ区切り文字のディレクトリへのシンボリックリンクを指定しても末尾のディレクトリ区切り文字が無視されます。シンボリックリンクのリンク先のディレクトリの内容を出力したい場合は,-Lオプションと同時に指定してください。
- --indicator-style=ファイル種別様式
表示するファイルの種別を示す情報の様式を指定します。
ファイル種別様式には次の値を指定できます。
- classify
ファイルの種別を表す文字をファイル名の直後に出力します。ディレクトリ名の場合は直後に「/」を表示します。-Fオプションと同じです。
ファイルの種別を表す文字の内容は,-Fオプションの説明を参照してください。
- slash
ディレクトリ名の直後に「/」を表示します。-pオプションと同じです。
--indicator-style=classifyと--indicator-style=slashを同時に指定した場合,classifyの指定が有効になります。
Windowsの場合,classifyを指定しても無視されます。
- --sort=ソートキー
複数のファイルを表示する場合に,ソートキーに指定したファイル情報をキーにしてソートして表示します。--sortオプションを複数指定すると,最後の指定が有効になります。
ソートキーには次の値を指定できます。
- size
ファイルのサイズでソートします。-Sオプションと同じです。
- time
ファイルの最終修正日時でソートします。-tオプションと同じです。--timeオプションを使用して,ファイルの最終アクセス日時や最終変更日時でのソートもできます。
- none
ソートしないで出力します。-fオプションと同じです。
- --time=ファイル日時種別
ソート(-t)やリスト表示(-gオプション,-lオプション,-nオプション,--full-timeオプション)で使用するファイル日時は,ここで指定した種類の日時が適用されます。--timeオプションを複数指定すると,最後の指定が有効になります。Windowsの場合,--timeオプションを指定しても無視されます。
ファイル日時には次の値を指定できます。
- atime,access,またはuse
ファイルの最終アクセス日時を使用します。-uオプションと同じです。
- ctimeまたはstatus
ファイル情報の最終変更日時を使用します。-cオプションと同じです。
- パス名
出力するファイル名またはディレクトリ名を指定します。複数指定することもできます。
終了コード
終了コード |
意味 |
---|---|
0 |
正常終了 |
1以上 |
エラー終了 |
注意事項
-1オプション,-Cオプション,-lオプション,-mオプション,-xオプションおよび--full-timeオプションは,最後に指定したオプションが有効となります。
ただし,-lオプションと--full-timeオプションを同時に指定した場合は,--full-timeオプションが有効となります。
-Aオプションの指定の有無に関係なく,常に「.」または「..」を除いたすべてのエントリ(「.」で始まるエントリを含む)が出力対象となります。
ブロックサイズのデフォルトは512バイトです。
ファイルの日時がコマンド実行日時より182日(約半年)以上前の場合や,182日以上先の場合は,日時の代わりに年を表示します。
ただし,--full-timeオプションを指定した場合はこの限りではありません。
UNIXの場合,ユーザー名が取得できないときはユーザーID,グループ名が取得できないときはグループIDを表示します。
Windowsの場合,ユーザー名が取得できないときは「...」と表示します。
Windowsの場合,ディレクトリ内のファイルサイズ合計はバイト単位で表示します。
Windows上で隠しファイル属性の場合も表示対象となります。
このコマンドは,次の環境変数が有効になります。
環境変数COLUMNS
-Cオプションの指定による,複数列で出力したときの1行当たりの出力幅を定義します。
環境変数BLOCKSIZE
UNIXの場合,-sオプションの指定で表示する,ブロック数の1ブロック当たりのサイズを定義します。環境変数BLOCKSIZEには512から1GB(1024×1024×1024)まで指定できます。範囲外の値を指定した場合は次のように処理し,警告メッセージを標準エラー出力に出力して,後続の処理を続行します。
・環境変数BLOCKSIZEに512より小さい値を指定した場合
ブロックサイズを512バイトとします。
・環境変数BLOCKSIZEに1G(1024×1024×1024)より大きい値を指定した場合
ブロックサイズを1G(1024×1024×1024)バイトとします。
環境変数BLOCKSIZEでブロックサイズを変更する場合は,512の倍数を指定してください。512の倍数でない場合,余りは切り捨てられます。例えば,1,500バイトが定義されている場合,1,024バイトとして扱います。数値の後ろに,何倍であるかを示すサイズ文字(G(1024×1024×1024),M(1024×1024),K(1024))を指定できます。数値とサイズ文字以外を指定した場合,ブロックサイズを512バイトとして,警告メッセージを標準エラー出力に出力し,後続の処理を続行します。
環境変数TZ
UNIXの場合,日付時刻の表示に使用されるタイムゾーンを定義します。
Windowsの場合,日付時刻の表示は,コントロールパネルの「日付と時刻のプロパティ」ダイアログボックスで定義されているタイムゾーンが使用されます。環境変数TZの値は影響しません。
ただし,--full-timeオプションで表示するタイムゾーンは,環境変数TZの値とコントロールパネルの「日付と時刻のプロパティ」ダイアログボックスで定義されているタイムゾーンを使用するため,環境変数TZの値とコントロールパネルの「日付と時刻のプロパティ」ダイアログボックスのタイムゾーンは同じにしてください。同じでない場合,--full-timeオプションで表示されるタイムゾーンは正しく表示されません。
Windowsの場合,ドライブレターを指定してディレクトリを参照すると,指定の仕方によってはコマンドを実行しているカレントディレクトリを参照します。
次に示すフォルダ構成を例に指定例を説明します。
カレントドライブ 別ドライブ D:\ E:\ │ │ ├X ├R ├Y ├S └Z └T │ │ ├file1 ├fileA ├file2 ├fileB └file3 └fileC
lsコマンドにカレントドライブを「D:\」でなく「D:」と指定すると,コマンドを実行したカレントディレクトリ(D:\Z)配下の情報を表示します。
D:\Z>ls -l D: total 462 -rw------- ouser001 154 Jun 02 15:23 file1 -rw------- ouser001 154 Jun 02 15:23 file2 -rw------- ouser001 154 Jun 02 15:23 file3
カレントドライブ(D:\)を指定すると,指定したドライブレターの直下(D:\)の情報を表示します。
D:\Z>ls -l D:\ total 0 drwx------ ouser001 Jun 02 15:22 X drwx------ ouser001 Jun 02 15:23 Y drwx------ ouser001 Jun 02 15:25 Z
別ドライブ(E:)を指定すると,指定したドライブレターの直下(E:\)の情報を表示します。
D:\Z>ls -l E: total 0 drwx------ ouser001 Jun 02 15:24 R drwx------ ouser001 Jun 02 15:24 S drwx------ ouser001 Jun 02 15:25 T
別ドライブ(E:\)を指定すると,指定したドライブレターの直下(E:\)の情報を表示します。
D:\Z>ls -l E:\ total 0 drwx------ ouser001 Jun 02 15:24 R drwx------ ouser001 Jun 02 15:24 S drwx------ ouser001 Jun 02 15:25 T
使用例
オプションを指定しない場合,カレントディレクトリのファイルを表示します。
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls HARDLINK.txt TestLog test_result.txt SYMLINK.txt test_data.txt uap.exe
-1オプションを指定して,1列で表示します。
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -1 HARDLINK.txt SYMLINK.txt TestLog test_data.txt test_result.txt uap.exe
-Aオプションを指定して,「.」および「..」を除いたすべてのエントリを表示します。Windowsの場合は,-Aオプションの指定に関係なく「.」で始まるエントリを表示します。
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -A HARDLINK.txt TestLog test_result.txt SYMLINK.txt test_data.txt uap.exe
-aオプションを指定して,「.」で始まるディレクトリを含めて表示します。
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -a . SYMLINK.txt test_result.txt .. TestLog uap.exe HARDLINK.txt test_data.txt
-Cオプションを指定し,縦方向にソートして複数列で表示します。
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -C HARDLINK.txt TestLog test_result.txt SYMLINK.txt test_data.txt uap.exe
-fオプションを指定して,ソートをしないで表示します。
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -f HARDLINK.txt TestLog test_result.txt SYMLINK.txt test_data.txt uap.exe
-gオプションを指定し,所有者表示なしのロングフォーマットで表示します。Windowsの場合はグループ名を表示しません。
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -g total 337744 -rw------- 2 102000 Jul 06 16:26 HARDLINK.txt lrw------- 1 0 Jul 06 16:27 SYMLINK.txt -> .\test_data.txt drwx------ 1 Jul 06 16:58 TestLog -rw------- 1 102000 Jul 06 16:20 test_data.txt -rw------- 2 102000 Jul 06 16:26 test_result.txt -rwx------ 1 31744 Jun 12 16:23 uap.exe
-hオプションをロングフォーマットと共に指定して,ファイルサイズにサイズ文字を付加します。
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -lh total 337744 -rw------- 2 Administrators 99.6K Jul 06 16:26 HARDLINK.txt lrw------- 1 Administrators 0B Jul 06 16:27 SYMLINK.txt -> .\test_data.txt drwx------ 1 Administrators Jul 06 16:58 TestLog -rw------- 1 Administrators 99.6K Jul 06 16:20 test_data.txt -rw------- 2 Administrators 99.6K Jul 06 16:26 test_result.txt -rwx------ 1 Administrators 31.0K Jun 12 16:23 uap.exe
-iオプションを指定して,ファイルごとにinode番号を表示します。Windowsの場合はinode番号に0を表示します。
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -i 0 HARDLINK.txt 0 TestLog 0 test_result.txt 0 SYMLINK.txt 0 test_data.txt 0 uap.exe C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -il total 337744 0 -rw------- 2 Administrators 102000 Jul 06 16:26 HARDLINK.txt 0 lrw------- 1 Administrators 0 Jul 06 16:27 SYMLINK.txt -> .\test_data.txt 0 drwx------ 1 Administrators Jul 06 16:58 TestLog 0 -rw------- 1 Administrators 102000 Jul 06 16:20 test_data.txt 0 -rw------- 2 Administrators 102000 Jul 06 16:26 test_result.txt 0 -rwx------ 1 Administrators 31744 Jun 12 16:23 uap.exe
-lオプションを指定して,ロングフォーマットで表示します。Windowsの場合は,所有者のアクセス権限だけ表示します。グループ名,ディレクトリサイズは表示しません。
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -l total 337744 -rw------- 2 Administrators 102000 Jul 06 16:26 HARDLINK.txt lrw------- 1 Administrators 0 Jul 06 16:27 SYMLINK.txt -> .\test_data.txt drwx------ 1 Administrators Jul 06 16:58 TestLog -rw------- 1 Administrators 102000 Jul 06 16:20 test_data.txt -rw------- 2 Administrators 102000 Jul 06 16:26 test_result.txt -rwx------ 1 Administrators 31744 Jun 12 16:23 uap.exe
-lオプションのリスト表示で-cオプションを指定して,ファイルの最終修正日時ではなくファイル情報の最終変更日時を表示します。Windowsの場合は,-cオプションの指定を無視してファイルの最終修正日時を表示します。
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -lc total 337744 -rw------- 2 Administrators 102000 Jul 06 16:26 HARDLINK.txt lrw------- 1 Administrators 0 Jul 06 16:27 SYMLINK.txt -> .\test_data.txt drwx------ 1 Administrators Jul 06 16:58 TestLog -rw------- 1 Administrators 102000 Jul 06 16:20 test_data.txt -rw------- 2 Administrators 102000 Jul 06 16:26 test_result.txt -rwx------ 1 Administrators 31744 Jun 12 16:23 uap.exe
-lオプションのリスト表示で-uオプションを指定して,ファイルの最終修正日時ではなくファイルの最終アクセス日時を表示します。Windowsの場合は,-uオプションの指定を無視してファイルの最終修正日時を表示します。
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -lu total 337744 -rw------- 2 Administrators 102000 Jul 06 16:26 HARDLINK.txt lrw------- 1 Administrators 0 Jul 06 16:27 SYMLINK.txt -> .\test_data.txt drwx------ 1 Administrators Jul 06 16:58 TestLog -rw------- 1 Administrators 102000 Jul 06 16:20 test_data.txt -rw------- 2 Administrators 102000 Jul 06 16:26 test_result.txt -rwx------ 1 Administrators 31744 Jun 12 16:23 uap.exe
-mオプションを指定して,ストリーム出力形式でコンマで区切って表示します。
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -m HARDLINK.txt, SYMLINK.txt, TestLog, test_data.txt, test_result.txt, uap.exe
-nオプションを指定して,ユーザー名,グループ名の代わりにユーザーID,グループIDを表示します。Windowsの場合はユーザーIDに0を表示します。また,グループIDを表示しません。
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -n total 337744 -rw------- 2 0 102000 Jul 06 16:26 HARDLINK.txt lrw------- 1 0 0 Jul 06 16:27 SYMLINK.txt -> .\test_data.txt drwx------ 1 0 Jul 06 16:58 TestLog -rw------- 1 0 102000 Jul 06 16:20 test_data.txt -rw------- 2 0 102000 Jul 06 16:26 test_result.txt -rwx------ 1 0 31744 Jun 12 16:23 uap.exe
-pオプションを指定して,ディレクトリの後ろに「/」を表示します。
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -p HARDLINK.txt TestLog/ test_result.txt SYMLINK.txt test_data.txt uap.exe C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -alp total 337744 drwx------ 1 Administrators Jul 06 16:29 ./ drwx------ 1 TrustedInstaller Jan 01 1980 ../ -rw------- 2 Administrators 102000 Jul 06 16:26 HARDLINK.txt lrw------- 1 Administrators 0 Jul 06 16:27 SYMLINK.txt -> .\test_data.txt drwx------ 1 Administrators Jul 06 16:58 TestLog/ -rw------- 1 Administrators 102000 Jul 06 16:20 test_data.txt -rw------- 2 Administrators 102000 Jul 06 16:26 test_result.txt -rwx------ 1 Administrators 31744 Jun 12 16:23 uap.exe
-qオプションを指定して,表示できない文字を「?」で表示します。
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -q ..\dir1 .sub1 file2.txt sub4 wc2.c wc4.c .sub2 sub3 wc1.c wc3.c ????.txt
-Rオプションを指定して,サブディレクトリを再帰的に表示します。
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -R ..\dir1 .sub1 file2.txt sub4 wc2.c wc4.c .sub2 sub3 wc1.c wc3.c ????.txt ..\dir1\.sub1: ..\dir1\.sub2: ..\dir1\sub3: ..\dir1\sub4:
-rオプションを指定して,逆順にソートして表示します。
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -r uap.exe test_data.txt SYMLINK.txt test_result.txt TestLog HARDLINK.txt C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -rl total 337744 -rwx------ 1 Administrators 31744 Jun 12 16:23 uap.exe -rw------- 2 Administrators 102000 Jul 06 16:26 test_result.txt -rw------- 1 Administrators 102000 Jul 06 16:20 test_data.txt drwx------ 1 Administrators Jul 06 16:58 TestLog lrw------- 1 Administrators 0 Jul 06 16:27 SYMLINK.txt -> .\test_data.txt -rw------- 2 Administrators 102000 Jul 06 16:26 HARDLINK.txt
-Sオプションを指定して,サイズでソートして最も大きいファイルを先頭に表示します。
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -S HARDLINK.txt test_result.txt SYMLINK.txt test_data.txt uap.exe TestLog C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -lS total 337744 -rw------- 2 Administrators 102000 Jul 06 16:26 HARDLINK.txt -rw------- 1 Administrators 102000 Jul 06 16:20 test_data.txt -rw------- 2 Administrators 102000 Jul 06 16:26 test_result.txt -rwx------ 1 Administrators 31744 Jun 12 16:23 uap.exe lrw------- 1 Administrators 0 Jul 06 16:27 SYMLINK.txt -> .\test_data.txt drwx------ 1 Administrators Jul 06 16:58 TestLog
-sオプションを指定して,ファイルのブロック数を表示します。Windowsの場合は0です。
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -sl total 337744 0 -rw------- 2 Administrators 102000 Jul 06 16:26 HARDLINK.txt 0 lrw------- 1 Administrators 0 Jul 06 16:27 SYMLINK.txt -> .\test_data.txt 0 drwx------ 1 Administrators Jul 06 16:58 TestLog 0 -rw------- 1 Administrators 102000 Jul 06 16:20 test_data.txt 0 -rw------- 2 Administrators 102000 Jul 06 16:26 test_result.txt 0 -rwx------ 1 Administrators 31744 Jun 12 16:23 uap.exe
-Tオプションを指定して,月,日,時間,分,秒,年などの時間情報を表示します。
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -lT total 337744 -rw------- 2 Administrators 102000 Jul 06 16:26:40 2015 HARDLINK.txt lrw------- 1 Administrators 0 Jul 06 16:27:11 2015 SYMLINK.txt -> .\test_data.txt drwx------ 1 Administrators Jul 06 16:58:21 2015 TestLog -rw------- 1 Administrators 102000 Jul 06 16:20:28 2015 test_data.txt -rw------- 2 Administrators 102000 Jul 06 16:26:40 2015 test_result.txt -rwx------ 1 Administrators 31744 Jun 12 16:23:18 2015 uap.exe
-tオプションを指定して,ファイルの最終修正日時でソートします。
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -t TestLog HARDLINK.txt test_data.txt SYMLINK.txt test_result.txt uap.exe C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -lt total 337744 drwx------ 1 Administrators Jul 06 16:58 TestLog lrw------- 1 Administrators 0 Jul 06 16:27 SYMLINK.txt -> .\test_data.txt -rw------- 2 Administrators 102000 Jul 06 16:26 HARDLINK.txt -rw------- 2 Administrators 102000 Jul 06 16:26 test_result.txt -rw------- 1 Administrators 102000 Jul 06 16:20 test_data.txt -rwx------ 1 Administrators 31744 Jun 12 16:23 uap.exe
-xオプションを指定し,横方向にソートして複数列で表示します。
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\ls -x HARDLINK.txt SYMLINK.txt TestLog test_data.txt test_result.txt uap.exe
--full-timeオプションを指定し,日時を完全な形式でロングフォーマット表示します。
C:\Program Files\HITACHI\JP1AS\JP1ASE\cmd>ls --full-time total 2638901 -rwx------ 1 SYSTEM 327168 2014-01-10 19:47:42.000000000 +0900 awk.exe -rwx------ 1 SYSTEM 10240 2014-01-10 19:45:32.000000000 +0900 basename.exe -rwx------ 1 SYSTEM 12800 2014-01-10 19:48:44.000000000 +0900 cat.exe -rwx------ 1 SYSTEM 11264 2014-01-10 19:48:44.000000000 +0900 cmp.exe -rwx------ 1 SYSTEM 19968 2014-01-10 19:48:40.000000000 +0900 cp.exe -rwx------ 1 SYSTEM 14848 2014-01-10 19:48:04.000000000 +0900 cut.exe -rwx------ 1 SYSTEM 10240 2014-01-10 19:48:36.000000000 +0900 date.exe -rwx------ 1 SYSTEM 237056 2014-01-10 19:48:14.000000000 +0900 diff.exe -rwx------ 1 SYSTEM 224256 2014-01-10 19:45:28.000000000 +0900 egrep.exe
オプションエラーのメッセージを表示します。
このメッセージは,コマンドを実行するプラットフォームによって異なる場合があります。Windowsの例を次に示します。
C:\>ls -z ls: illegal option -- z usage: ls [-1AaCcdFfghikLlmnpqRrSsTtux] [--format=word] [--full-time] [--indicator-style=word] [--sort=word] [--time=word] [file ...]