8.3.11 adshlsmsgコマンド(障害発生時に,応答要求メッセージの一覧を表示する)
形式
adshlsmsg [-h 論理ホスト名][-n 応答要求メッセージ番号]
機能
共有メモリ上にある応答待ち状態の応答要求メッセージ,および受信待ち状態の応答要求メッセージとそれに対する応答の一覧を表示します。
実行環境の場合,このコマンドは,Advanced Shellがインストールされているマシンの管理者権限を持つrootまたはAdministratorsが実行します。開発環境の場合,このコマンドは一般ユーザーでも実行できます。
引数
- -h 論理ホスト名 〜<論理ホスト名>((1〜255バイト))
論理ホスト環境で運用している場合,このコマンドを実行する論理ホスト名を指定します。
Windowsの場合,196バイトを超える論理ホスト名は指定できません。また,論理ホスト名の長さは63バイト以下を推奨します。63バイトを超える名称を指定すると,動作しないことがあります。
- -n 応答要求メッセージ番号 〜<符号なし整数>((1〜2147483647))
応答待ち状態の応答要求メッセージ,および受信待ち状態の応答要求メッセージとそれに対する応答を表示したい応答要求メッセージ番号を指定します。
-nだけ指定して応答要求メッセージ番号の指定を省略すると,その次に指定されたオプションが引数として扱われます。
指定を省略した場合は,共有メモリ上にある応答待ち状態の応答要求メッセージ,および受信待ち状態の応答要求メッセージとそれに対する応答がすべて表示されます。
-nオプションを複数指定した場合は,最後に指定した内容が有効になります。
出力項目
コマンド実行結果に出力されるヘッダと,各項目に出力される内容は次のとおりです。
MESSAGE-NO
10桁の10進数値の応答要求メッセージ番号です。このコマンドの-nオプション,またはadshchmsgコマンドの-nオプションで指定する値です。
STATUS
応答要求メッセージの状態として次の内容が出力されます。
Wait:応答待ち状態の応答要求メッセージ
Set:受信待ち状態の応答要求メッセージ
JOBID
adshreadコマンドを発行したジョブ定義スクリプトのジョブ識別子を示す,6桁の整数値です。
LINENO
adshreadコマンドを実行したジョブ定義スクリプトの行番号です。
DATE/TIME
応答要求メッセージを出力した時刻です(ローカルタイム)。
MESSAGE or RESPONSE
次の内容が出力されます。
msg=:応答要求メッセージ本体
res=:応答内容(受信待ち状態の場合だけ表示される)
終了コード
終了コード |
意味 |
---|---|
0 |
正常終了 |
0以外 |
エラー終了 |
使用例
応答待ち状態の応答要求メッセージ,および受信待ち状態の応答要求メッセージとその一覧を表示する場合の出力例を次に示します。
# /opt/jp1as/sbin/adshlsmsg
MESSAGE-NO STATUS JOBID LINENO DATE/TIME MESSAGE or RESPONSE
[0000007257] [Wait] 002109 20 23/05/18 07:28:11 msg=STOP
[0000007258] [Set ] 002110 138 23/05/18 07:28:16 msg=処理を続行しますか(Y/N)
[0000007258] [Set ] 002110 138 23/05/18 07:28:16 res=Y