8.3.3 adshchmsgコマンド(障害発生時に,応答要求メッセージに対して手動で応答する)
形式
adshchmsg [-h 論理ホスト名]-n 応答要求メッセージ番号{-r 応答|-d}
機能
障害発生時に共有メモリ上にある応答要求メッセージに対して応答を入力します。または,応答要求メッセージの応答待ち状態をキャンセルします。
応答要求メッセージの応答要求メッセージ番号を-nオプションに指定し,それに対する応答を-rオプションで指定します。応答要求メッセージの応答待ち状態をキャンセルする場合は,応答要求メッセージの応答要求メッセージ番号を-nオプションに指定し,それに対するキャンセル要求として-dオプションを指定します。
実行環境の場合,このコマンドは,Advanced Shellがインストールされているマシンの管理者権限を持つrootまたはAdministratorsが実行できます。開発環境の場合,このコマンドは一般ユーザーでも実行できます。
引数
- -h 論理ホスト名 〜<論理ホスト名>((1〜255バイト))
論理ホスト環境で運用している場合,このコマンドを実行する論理ホストのホスト名を指定します。
Windowsの場合,196バイトを超える論理ホスト名は指定できません。また,論理ホスト名の長さは63バイト以下を推奨します。63バイトを超える名称を指定すると,動作しないことがあります。
- -n 応答要求メッセージ番号 〜<符号なし整数>((1〜2147483647))
応答を入力したい応答要求メッセージまたは応答待ち状態をキャンセルしたい応答要求メッセージの応答要求メッセージ番号を指定します。応答要求メッセージ番号には,adshlsmsgコマンドで表示される応答要求メッセージの番号を指定します。
-rオプションまたは-dオプションの指定がない場合はエラーになります。
応答要求メッセージ番号の指定をしなかった場合,その次に指定されたオプションが引数として扱われエラーになります。
- -r 応答 〜<ASCII文字列>((0〜512バイト))
応答待ちイベントの発行元に入力する応答を指定します。スペースを含む応答を入力する場合は"(ダブルクォーテーション)で囲みます。
-nオプションの指定がない場合はエラーになります。
512バイトを超える文字列を指定した場合は,512バイトまでを応答として扱います。また,改行を含む文字列が指定された場合,改行以降の文字列は無視されます。
- -d
-nオプションで指定した応答要求メッセージの応答待ち状態をキャンセルします。-nオプションの指定がない場合はエラーになります。
終了コード
終了コード |
意味 |
---|---|
0 |
正常終了 |
0以外 |
エラー終了 |
注意事項
次の場合,最後に指定したものが有効になります。
-rオプションと-dオプションを同時に指定した場合
-rオプションを複数指定した場合
-nオプションを複数指定した場合