7.3.14 COMPATIBLE_CMD_EXECパラメーター(外部コマンドの起動方法を定義する)【Windows限定】
形式
#-adsh_conf COMPATIBLE_CMD_EXEC V10
機能
このパラメーターは互換性維持を目的としています。次の条件を満たすユーザーは定義が必要かどうか検討してください。
-
Advanced Shellを11-00より前から使用し,11-00以降にバージョンアップした。
このパラメーターを定義することで外部コマンドの起動方法を選択できます。
Advanced Shellは11-00で外部コマンドの起動方法を変更しています。ただし,この変更によって,外部コマンドによってはAdvanced Shell 11-00より前のバージョンでは正常終了していたコマンドがエラー終了する場合があります。
11-00より前のバージョンで作成したジョブ定義スクリプトの内容は変更しないで,外部コマンドを11-00より前のバージョンとの互換性を保持した方式で起動したい場合は,オペランドにV10を指定し,このパラメーターを環境ファイルに指定することを推奨します。
これによって11-00より前のバージョンと同じ方式で外部コマンドを起動します。オペランドにV10を指定した場合,外部コマンド実行時に次の処理をします。
- COMPATIBLE_CMD_EXECパラメーターにV10を指定した場合の動作
-
-
引数内の"(ダブルクォーテーション)の前の「\」を「\\」に変換する。
-
引数内の"(ダブルクォーテーション)の前の「\」を付与する。
-
引数を"(ダブルクォーテーション)で囲む。
-
上記の処理をスキップしたい場合,commandコマンドに-wオプションを指定して,外部コマンドを起動してください。
ただし,commandコマンドに-wオプションを指定して外部コマンドを起動した場合は,11-00より前のバージョンとの互換性を保持した方式で外部コマンドを起動します。
オペランド
- V10
-
上記の処理をし,11-00より前のバージョンとの互換性を保持した方法で外部コマンドを起動します。
注意事項
-
オペランドにV10を指定した環境でバッチファイルを実行する場合,制限事項があります。制限の内容については,「5.1.11 外部コマンドの指定」を参照してください。
-
システム環境ファイルとジョブ環境ファイルの両方にこのパラメーターが定義されていた場合,ジョブ環境ファイルでの定義が有効になります。
-
このパラメーターを同一の環境ファイルで同一のホストに対して複数定義した場合,パラメーターエラーとなります。