2.6.11 バッチジョブの実行時にカバレージ情報を採取するオプションを指定しなくても有効にする
次の環境設定パラメーターでカバレージ情報を採取するように設定しておけば,adshexecコマンドによるバッチジョブの実行時にカバレージ情報を採取するオプション(-t)を指定しなくても有効にする機能です。
BATCH_CVRパラメーター:カバレージ採取の一括有効化機能を使用します。
ASC_FILEパラメーター:カバレージ採取の一括有効化機能で使用する蓄積ファイル名の生成規則を定義します。
環境ファイルの設定例と実行するコマンドを次に示します。
- 〈この項の構成〉
(1) 環境ファイルの設定例
環境ファイルに次の例のようなパラメーターを設定しておきます。
#-adsh_conf BATCH_CVR YES #-adsh_conf ASC_FILE ./cvrg/ver001-*
設定例の意味を行ごとに次に示します。
BATCH_CVR:カバレージ採取の一括有効化機能を使用する。
ASC_FILE:カバレージ採取の一括有効化機能で使用する蓄積ファイル名の生成規則を定義する。
(2) 実行するコマンド
上記の環境ファイルの設定で次のコマンドを実行します。
adshexec sample.ash
この場合,「adshexec -t -o ./cvrg/ver001-sample sample.ash」と指定してadshexecコマンドを実行したときと同じ動作になります。ただし,-tオプションを指定して「adshexec -t sample.ash」と指定してadshexecコマンドを実行したときは,終了コード1となり,エラー終了します。