3.4 手動でODBCデータソースを登録/変更する
組み込みデータベースのセットアップでは,次に示すODBCデータソースが自動でシステムDSNに登録されます。
-
COBOL2002ToolKitDB
COBOL2002 Professional Tool Kit(32),およびCOBOL2002 Professional Tool Kit(64)の32bitツール用のODBCデータソースです。
-
COBOL2002ToolKitDB64
COBOL2002 Professional Tool Kit(64)の64bitツール用のODBCデータソースです。
セットアップ時に登録されたODBCデータソースの構成を変更する場合はODBCデータソースアドミニストレーターを使って変更します。また,「5.4 環境が壊れてしまったとき」の対処で再インストール後にセットアップを実施しない場合は,ODBCデータソースアドミニストレーターを使って手動でODBCデータソースを登録します。
- 注意事項
-
COBOL2002 Developer Professionalをアンインストールし,再インストールした場合,以前に設定したODBCデータソースは削除されます。再インストール後にセットアップを実施しない場合はODBCデータソースを手動で登録する必要があります。
手動でODBCデータソースを登録する場合の指定例を次に示します。
作業の手順
-
データソース(ODBC)の[ODBCデータソース アドミニストレーター]画面の[システムDSN]タブを表示します。
ODBCデータソース アドミニストレーターは,次の方法で起動します。
-
32ビットのODBCデータソースを登録/変更する場合
32bit版(WOW64版)のデータソース(ODBC)設定のexeファイル(Windowsのインストール先ドライブ:\Windows\SysWOW64\odbcad32.exe)を実行します。
-
64ビットのODBCデータソースを登録/変更する場合
64bit版のデータソース(ODBC)設定のexeファイル(Windowsのインストール先ドライブ:\Windows\system32\odbcad32.exe)を実行します。
- ポイント
-
COBOL2002 Developer Professionalでは,ODBCデータソースはシステムDSNで指定します。
ユーザーDSNで指定すると,使用するユーザー(サインインアカウント)ごとにODBCデータソースを作成し直す必要があるため,お勧めしません。
-
-
[追加]ボタンをクリックし,[データソースの新規作成]画面で,データソースのドライバを選んで,[完了]ボタンをクリックします。
-
32ビットのODBCデータソースの場合:HiRDB ODBC3.0 Driver _CTA
-
64ビットのODBCデータソースの場合:HiRDB ODBC3.0 Driver _CT0
クリックすると,[HiRDB Driver Setup]画面が表示されます。
-
-
[HiRDB Driver Setup]画面に,次に示す値を指定します。
- DSN:
-
ODBCデータソース名を指定します。
COBOL2002 Professional Tool Kitでは,次のどちらかを指定してください。ほかの名称を指定すると,COBOL2002 Professional Tool Kitは正常に使用できません。
・32ビットのODBCデータソースの場合:COBOL2002ToolKitDB
・64ビットのODBCデータソースの場合:COBOL2002ToolKitDB64
- PDHOST:
-
ループバックアドレスを示すlocalhostまたは127.0.0.1を指定します。
- PDNAMEPORT:
-
組み込みデータベースで使うTCP/IPのポート番号を5001〜65535 の範囲で指定します。
ここには,easetupコマンドの-pオプションに指定した値を指定します。easetupコマンドの-pオプションを省略した場合は,PDNAMEPORTには20411を指定します。
ここでは,easetupコマンドでデフォルト値を指定したことを仮定し,20411を指定します。
- HiRDB Client environment definition file name:
-
組み込みデータベースに関するiniファイルのパスを指定します。
COBOL2002 Professional Tool Kitのインストール先フォルダをデフォルトのままとした場合は,次のパスを指定します。
COBOL2002 Professional Tool Kit(32)をインストールした場合
Windowsのインストール先ドライブ:\Program Files (x86)\Hitachi\COBOL2002 Professional Tool Kit\hirdb_e_CT0\CONF\emb\HiRDB.ini
COBOL2002 Professional Tool Kit(64)をインストールした場合
Windowsのインストール先ドライブ:\Program Files\Hitachi\COBOL2002 Professional Tool Kit\hirdb_e_CT0\CONF\emb\HiRDB.ini
[HiRDB Driver Setup]画面の指定例を次に示します。
- ポイント
-
-
PDHOSTには,必ずループバックアドレス(localhostまたは127.0.0.1)を指定してください。
-
COBOL2002 Professional Tool Kitをデフォルト以外の場所にインストールした場合は,HiRDB Client environment definition file nameには,実際にインストールしたフォルダパスを次の形式で指定してください。
COBOL2002 Professional Tool Kitのインストール先フォルダ\hirdb_e_CT0\CONF\emb\HiRDB.ini
-
-
[OK]ボタンをクリックして,[HiRDB Driver Setup]画面を閉じます。
[ODBCデータソース アドミニストレーター]画面の[システムDSN]タブにODBCデータソースが表示されます。
-
[ODBCデータソース アドミニストレーター]画面の[OK]ボタンをクリックし画面を閉じます。
これでODBCデータソースの作成は完了です。