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COBOL2002 操作ガイド


12.4.12 GETPROPERTY(プロパティの値表示)

OLE2のOLEオブジェクトが持つOLEプロパティの値を表示します。

形式

[図データ]

  • OLE(OLEプロパティ指定)

    OLEプロパティを指定します。

  • OLE(データ名指定1 #> #ALL)

    ・データ名指定1:OLEオブジェクトを参照するOLEオブジェクト参照データ項目を指定します。

  • ATTRIBUTE | HEX | ALLTYPE

    データの表示形式を指定します。

    ・ATTRIBUTE:プロパティの属性で表示します。

    ・HEX:16進で表示します。

    ・ALLTYPE:ATTRIBUTE,HEXの両方の形式で表示します。

  • PRINT

    SET PRINTコマンドで指定した出力先に結果を表示します。

    SET PRINTコマンドについては,「12.4.22 SET PRINT/RESET PRINT(テスト結果蓄積先の設定と解除)」の「(1) SET PRINT(テスト結果蓄積先の設定)」を参照してください。

注意事項

引数を持つOLEプロパティの値を表示するときは,OLEプロパティの名称に引数を付けて指定します。引数を指定しない場合は,名称のあとに"(*)"を表示して,値は表示されません。

使用例と表示形式

使用例1について,Windows(x86) COBOL2002の場合とWindows(x64) COBOL2002の場合の表示例を示します。使用例2以降で,明記されていない場合については,Windows(x86) COBOL2002の場合だけを示します。

Windows(x86) COBOL2002の場合とWindows(x64) COBOL2002の場合の相違は,16進表示個所でアドレスを表示している部分が8けたから16けたになっていることです。また,表示するデータによってはデータサイズが変更になるものもあります。変更になるデータは,マニュアル「COBOL2002 ユーザーズガイド」の「アドレス系データを表現するデータ項目」を参照してください。

使用例1

OLEオブジェクト参照データ項目OBJ-REFの値が参照するOLEオブジェクトのプロパティ'OrganizationName'の値を属性と16進で表示します。

GETPROPERTY OLE ('OrganizationName' WITH OBJ-REF)   ALLTYPE

[図データ]

使用例2

OLEオブジェクト参照データ項目OBJ-REFの値が参照するOLEオブジェクトのすべてのプロパティの値を属性で表示します。

GETPROPERTY OLE (OBJ-REF #> #ALL)

[図データ]

使用例3

引数を持つOLEプロパティNameに引数3を渡して値を表示します。

GETPROPERTY OLE ('Name(3)' WITH OBJ-REF)   ALLTYPE

[図データ]