Hitachi

Hitachi Dynamic Link Manager ユーザーズガイド(VMware®用)


7.3 dlmperfinfo HDLM性能情報表示ユーティリティー

HDLMが提供するPSPが管理しているパスの性能情報を収集して表示,またはファイルに出力します。

運用開始時にあらかじめ性能情報を取得しておき,運用中に再度性能情報を取得して比較することで,各パスの性能を確認できます。

このユーティリティーの格納場所を次に示します。

HDLMのインストール先フォルダー\bin

注意事項
  • ロードバランスアルゴリズムにHDLMが提供するPSPが設定されているパスが表示されます。VMware vSphereのPSPが設定されているパスは表示されません。

    ユーティリティー実行中に,ロードバランスアルゴリズムがHDLMが提供するPSPからVMware vSphereのPSPに変更されると,変更されたパスは表示されなくなります。すべてのパスのロードバランスアルゴリズムが,VMware vSphereのPSPに変更された場合は,性能情報の取得を中止します。

    ロードバランスアルゴリズムがHDLMが提供するPSPかどうかは次の手段で確認できます。

    dlnkmgr view -lu -item lbを実行して,表示されるLBが次の場合

    • exrr:拡張ラウンドロビン

    • exlio:拡張最少I/O数

    • exlbk:拡張最少ブロック数

  • 複数のリモート管理クライアントから同じESXiホストに対して,dlmperfinfoユーティリティーを同時に実行しないでください。

  • 1台のリモート管理クライアントで複数のWindows PowerShellを実行し,それぞれのWindows PowerShellで同じESXiホストを示すホスト名,IPv4アドレス,IPv6アドレスを指定して,dlmperfinfoユーティリティーを同時に実行しないでください。

  • 性能情報表示機能を使用する時に,ESXiホストのHDLMドライバーで使用するメモリー所要量が増加します。

    増加するメモリー所要量を次に示します。

    1パス当たりのメモリー使用量:384バイト

    最大使用量:1パス当たりのメモリー使用量 × パス数

  • このユーティリティーで使用するESXiホストのメモリー使用量を次に示します。

    7.0MB +(3000バイト × パス数)

  • このユーティリティーで使用するリモート管理クライアントでのメモリー使用量を次に示します。

    (7.0MB +(3000バイト × パス数)) × dlmperfinfoユーティリティーの同時実行数

  • dlmperfinfoユーティリティー実行中は,パス構成を変更しないでください。変更した場合は,性能情報の取得を中止することがあります。

  • Administratorsグループのユーザーで実行してください。

〈この節の構成〉