Hitachi

Hitachi Dynamic Link Manager ユーザーズガイド(VMware®用)


6.1 コマンド概要

ここでは,HDLMで使用するコマンドの入力形式,およびオペレーションについて説明します。

コマンドの入力形式

コマンドの入力形式を次に示します。
dlnkmgr [ホスト接続オプション] オペレーション名 [パラメーター [パラメーター値]]

dlnkmgr:コマンド名

ホスト接続オプション:操作対象のホストへのログインに必要な接続情報

オペレーション名:操作の種類

パラメーター:オペレーションによって必要になる値

パラメーター値:パラメーターによって必要になる値

ホスト接続オプションの形式を次に示します。
-s ホスト名 -u ユーザー名 -p パスワード

ホスト名:操作対象のホスト名,IPv4アドレス,またはIPv6アドレス

ユーザー名:ホストへのログインに必要なユーザー名

パスワード:ホストへのログインに必要なパスワード

-uパラメーターまたは-pパラメーターを省略した場合,コマンドの実行時にユーザー名またはパスワードの入力を要求されます。指示に従ってユーザー名またはパスワードを入力してください。

なお,リモート管理クライアントに次の環境変数を設定した場合,ホスト接続オプションの指定は不要です。

  • VI_SERVER:ホスト名

  • VI_USERNAME:ユーザー名

  • VI_PASSWORD:パスワード

HDLMコマンドのオペレーション

HDLMコマンドのオペレーション,およびその機能を「表6‒1 HDLMコマンドのオペレーション一覧」に示します。

表6‒1 HDLMコマンドのオペレーション一覧

オペレーション

機能

clear

HDLMシステムが管理する,すべてのパスの統計情報(I/O回数,I/O障害回数)の値を初期値(0)にします。詳細については,「6.2 clear パスの統計情報を初期値にする」を参照してください。

help

HDLMで使用するオペレーションの形式が表示されます。詳細については,「6.3 help オペレーションの形式を表示する」を参照してください。

offline

稼働状態のパスを閉塞状態にします。詳細については,「6.4 offline パスを閉塞状態にする」を参照してください。

online

閉塞状態のパスを稼働状態にします。詳細については,「6.5 online パスを稼働状態にする」を参照してください。

set

HDLMの動作環境を設定します。詳細については,「6.6 set 動作環境を設定する」を参照してください。

view

HDLMのプログラム情報,パス情報,LU情報が表示されます。詳細については,「6.7 view 情報を表示する」を参照してください。

refresh

ストレージシステムでの設定をHDLMに反映します。詳細については,「6.8 refresh ストレージシステムでの設定をHDLMに反映する」を参照してください。

注意事項
  • HDLMコマンドは,PowerShellプロンプトから実行してください。

  • パラメーターで指定する値にスペースが含まれる場合には,値全体を「"」(引用符)で囲んでください。

  • 次に示す操作を実行する場合,HDLMが管理するパス数に応じて処理時間(パス数×1秒)を必要とします。

    • onlineまたはofflineオペレーションでパスの状態を変更する場合

    • setオペレーションでロードバランスの設定を変更する場合