2.12.3 リトライ回数監視機能の動作
リトライ回数監視機能は,パスごとに実施されます。ここでは,リトライ回数監視機能の動作を次の場合に分けて説明します。
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リトライ回数監視機能でパスを閉塞する場合
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リトライ回数監視機能でパスを閉塞しない場合
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リトライ回数監視機能で監視中にリトライ回数監視機能の設定を実行した場合
(1) リトライ回数監視機能でパスを閉塞する場合
リトライ回数監視機能が有効で,監視回数のカウンターが0のとき,リトライを伴うIOの応答を検出すると,カウンターを1にします。リトライを伴うIOの応答を検出した時点(以下(1))から,監視時間(-intvlで設定した時間(秒))の間は,リトライを伴うIOの応答を検出してもカウンターは1のままです。次の監視時間((1)+監視時間~(1)+2×監視時間)の間にリトライを伴うIOの応答を検出すると,カウンターに1を加算して,カウンターの値は2になります。こうした状況を「リトライを伴うIOの応答を連続して検出している」とします。さらに次の監視時間((1)+2×監視時間~(1)+3×監視時間)の間にリトライを伴うIOの応答を検出した場合もカウンターに1を加算します。このとき,カウンターの値が,監視回数の設定値(デフォルトは3)に達していれば,パスを自動フェールバック抑止状態で閉塞(Offline(E)に)します。
(2) リトライ回数監視機能でパスを閉塞しない場合
リトライを伴うIOの応答を検出したあと,次の監視時間((1)+監視時間~(1)+2×監視時間)の間にリトライを伴うIOの応答を検出しなかった場合,連続して検出していないことになります。さらに次の監視時間以降((1)+2×監視時間~)にリトライを伴うIOの応答を検出した場合は,カウンターを1にして数えなおします。 その際,監視時間は,リトライを伴うIOの応答を検出した時刻から再開します。
LUのオンラインパスが1本しかない場合は,障害発生回数が監視回数に達しても,パスを閉塞しません。このような場合には,LUが閉塞しているその他のパスの障害を取り除いて,HDLMコマンドのonlineオペレーションでパスをOnline状態にしてください。
(3) リトライ回数監視機能で監視中にリトライ回数監視機能の設定を実行した場合
HDLM コマンドのsetオペレーションでリトライ回数監視機能の設定を実行するとカウンターを0にします。
また,リトライを伴うIOの応答を検出しているパスに対して,HDLMコマンドのonlineオペレーションのパス指定などで,オンライン操作を実行した際もカウンターを0にします。