2.5 HDLMドライバーとNMPの位置づけ
NMPはVMware社が提供するマルチパスモジュールで,SATPとPSPを使用して,パスのフェールオーバーやロードバランスを実行します。SATPはデバイスに対するパスのフェールオーバーを処理するサブモジュールで,NMPがパス障害を検出したときに,パスの状態を変更します。PSPはデバイスに対するパスの選択を処理するサブモジュールで,NMPがI/Oを発行するときに,発行先のパスを決定します。
HDLMドライバーは,HDLMが提供するSATPとPSPです。HDLMがサポートするストレージシステムに対しては,HDLM SATPと,HDLM PSPまたはVMware PSPとが使用されます。
HDLMドライバーとNMPはSCSIドライバーの上位に位置します。ゲストOS上の各アプリケーションは,HDLMドライバーとNMPを通してストレージシステム内のLUにアクセスします。
HDLMドライバーとNMPの位置づけを次の図に示します。