2.11.1 採取するログの種類
HDLMが検知した障害情報やトレース情報は,プロセス別トレース情報ファイル,トレースファイル,障害ログおよびイベントログに採取されます。これらの障害情報から,障害状況の把握や原因の解析ができます。
また,Windowsがシステムダウンしたときの情報は,システムメモリーダンプファイルに出力されます。
システムメモリーダンプファイルとは,Windowsがシステムダウンしたときのシステムメモリーの内容を出力するファイルです。このファイルは,Windowsがシステムダウンしたときの調査に必要です。システムメモリーダンプファイルを出力するためには,次の指定をします。
コントロールパネルのシステムダイアログボックスの[詳細タブ]で,[起動回復]ボタンをクリックし,[デバッグ情報の書き込み]で「カーネルメモリーダンプ」または「完全メモリーダンプ」を指定します。
それぞれのログで採取できる障害情報について次の表に示します。
ログ名 |
内容 |
出力先 |
|---|---|---|
プロセス別トレース情報ファイル※ |
HDLMコマンドの動作ログが採取されます。 |
HDLMコマンドの動作ログの名称を,次に示します。 \Program Files\HITACHI\DynamicLinkManager\log\dlnkmgr[1-2].log※ファイル数は2です。ファイルサイズの上限は,2048KBです。 |
トレースファイル |
HDLMマネージャーのトレース情報が,ユーザーの設定したレベルで採取されます。障害が発生したときに,設定を変更してトレース情報を採取することがあります。 |
トレースファイルの名称を,次に示します。 \Program Files\HITACHI\DynamicLinkManager\log\hdlmtr[1-64].log※デフォルトのファイル数は4です。デフォルトのファイルサイズの上限は,1000KBです。 |
障害ログ |
検知した障害の中で,ユーザーが設定したレベルの障害情報が採取されます。デフォルトでは,検知したすべての障害情報が採取されます。 |
|
イベントログ |
検知した障害の中で,危険度の高い障害情報(Critical,およびErrorレベル)が採取されます。 イベントログは[イベントビューアー]などの管理ツールで確認できます。 |
イベントログ(アプリケーションログ) |
- 注※
下線部はインストール時に指定したフォルダーです。
これらのファイルを取得する場合は,必ず別のファイルにコピーしてください。
障害レベルについては「2.11.2 障害情報のフィルターリング」を参照してください。