Hitachi Dynamic Link Manager ユーザーズガイド(Windows®用)

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2.11.1 採取するログの種類

HDLMが検知した障害情報やトレース情報は,プロセス別トレース情報ファイル,トレースファイル,障害ログおよびイベントログに採取されます。これらの障害情報から,障害状況の把握や原因の解析ができます。

また,Windowsがシステムダウンしたときの情報は,システムメモリーダンプファイルに出力されます。

システムメモリーダンプファイルとは,Windowsがシステムダウンしたときのシステムメモリーの内容を出力するファイルです。このファイルは,Windowsがシステムダウンしたときの調査に必要です。システムメモリーダンプファイルを出力するためには,次の指定をします。

コントロールパネルのシステムダイアログボックスの[詳細タブ]で,[起動回復]ボタンをクリックし,[デバッグ情報の書き込み]で「カーネルメモリーダンプ」または「完全メモリーダンプ」を指定します。

それぞれのログで採取できる障害情報について次の表に示します。

表2-7 障害情報の種類

ログ名 内容 出力先
プロセス別トレース情報ファイル HDLMコマンドの動作ログが採取されます。 HDLMコマンドの動作ログの名称を,次に示します。
\Program Files\HITACHI\DynamicLinkManager\log\dlnkmgr[1-2].log
ファイル数は2です。ファイルサイズの上限は,2048KBです。
トレースファイル HDLMマネージャーのトレース情報が,ユーザーの設定したレベルで採取されます。障害が発生したときに,設定を変更してトレース情報を採取することがあります。 トレースファイルの名称を,次に示します。
\Program Files\HITACHI\DynamicLinkManager\log\hdlmtr[1-64].log
デフォルトのファイル数は4です。デフォルトのファイルサイズの上限は,1000KBです。
障害ログ 検知した障害の中で,ユーザーが設定したレベルの障害情報が採取されます。デフォルトでは,検知したすべての障害情報が採取されます。

HDLMマネージャーのログ
\Program Files\HITACHI\DynamicLinkManager\log\dlmmgr[1-16].log
デフォルトのファイル数は2です。デフォルトのファイルサイズの上限は,9900KBです。ファイル数,ファイルサイズの上限を変更するには,dlnkmgrコマンドを使用します。

HDLM GUIのログ
\Program Files\HITACHI\DynamicLinkManager\log\dlmgui[1-2].log
デフォルトのファイル数は2です。デフォルトのファイルサイズの上限は,9900KBです。ファイルサイズの上限を変更するには,dlnkmgrコマンドを使用します。
イベントログ 検知した障害の中で,危険度の高い障害情報(Critical,およびErrorレベル)が採取されます。
イベントログは[イベントビューア]などの管理ツールで確認できます。
イベントログ(アプリケーションログ)

注※
下線部はインストール時に指定したフォルダーです。
これらのファイルを取得する場合は,必ず別のファイルにコピーしてください。

障害レベルについては「2.11.2 障害情報のフィルターリング」を参照してください。