3.19.1 新規にHDLMデバイスを設定する場合
新規にHDLMデバイスを設定してHDLM管理対象のデバイスを自動マウントする場合の方法を説明します。
自動マウントするHDLMデバイスの論理デバイスファイル名を特定します。
HDLMコマンドのviewオペレーションを実行して,該当するHDLMデバイスの論理デバイスファイル名,および該当するSCSIデバイスの論理デバイスファイル名を特定します。viewオペレーションについては,「6.7 view 情報を表示する」を参照してください。実行例を次に示します。
HDLMコマンドのviewオペレーション(-drv指定)の実行例
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -drv PathID HDevName Device LDEV 000000 sddlmad /dev/sdi VSP_Gx00.410025.009572 000001 sddlmaa /dev/sdj VSP_Gx00.410025.009573 000002 sddlmab /dev/sdk VSP_Gx00.410025.009574 000003 sddlmad /dev/sdl VSP_Gx00.410025.009572 000004 sddlmaa /dev/sdm VSP_Gx00.410025.009573 000005 sddlmab /dev/sdn VSP_Gx00.410025.009574 000006 sddlmaa /dev/sdd VSP_Gx00.410025.009573 000007 sddlmab /dev/sde VSP_Gx00.410025.009574 000008 sddlmac /dev/sda VSP_Gx00.410025.009571 000009 sddlmad /dev/sdc VSP_Gx00.410025.009572 000010 sddlmac /dev/sdb VSP_Gx00.410025.009571 000011 sddlmab /dev/sdh VSP_Gx00.410025.009574 KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view(-vstv), 終了時刻 = yyyy/mm/dd hh:mm:ss #
実行例では,/dev/sdhに対応するHDLMデバイスの論理デバイスファイル名は,sddlmaaだと特定できます。
/etc/fstabファイルに,手順1で調べたHDLMデバイスの論理デバイスファイル名を追加します。
/etc/fstabファイルの編集例を次に示します。
FC-SAN環境の場合
/dev/sddlmaa /mnt/sdh ext2 defaults 0 0
IP-SAN環境の場合
OSがRed Hat Enterprise Linux 7のとき
/dev/sddlmaa /mnt/sdh ext2 _netdev 0 0
OSがSUSE LINUX Enterprise Server 12,15のとき
/dev/sddlmaa /mnt/sdh ext2 nofail 0 0
QLogic 8400シリーズ(FCoE)環境の場合
OSがRed Hat Enterprise Linux 7のとき
/dev/sddlmaa /mnt/sdh ext2 _netdev 0 0
/dev/sddlmaa(HDLMデバイスの論理デバイスファイル名)を追加しています。IP-SAN環境の場合は,マウントオプションに「_netdev」または「nofail」を指定してください。また,QLogic 8400シリーズ(FCoE)環境の場合は,マウントオプションに「_netdev」を指定してください。
ホストを再起動または手動でマウントします。
HDLM管理対象のデバイスは,HDLMデバイスの論理デバイスファイル名でマウントされます。