Hitachi

Hitachi Dynamic Link Manager ユーザーズガイド(Linux®用)


3.1.12 メモリー所要量とディスク占有量

メモリー所要量およびディスク占有量について説明します。

〈この項の構成〉

(1) メモリー所要量

ホストのメモリー所要量を次の表に示します。

表3‒45 ホストのメモリー所要量

OS

メモリー所要量

Red Hat Enterprise Linux

SUSE LINUX Enterprise Server

Oracle Linux 7,8

Oracle Unbreakable Enterprise Kernel

26MB

(2) ディスク占有量

ホストのディスク占有量を次の表に示します。

表3‒46 ホストのディスク占有量

ディレクトリー

ディスク占有量

/tmp

570KB

/var

pMB※1+qMB※2+4MB※3+uMB※4+vMB※5+xMB※9+65MB

(220MB※6

/opt

598MB

/etc

yMB※7+zMB※8+5.5MB

(10MB※6

/root

580KB

/sbin

500KB

/boot

20MB

注※1

最大30GBで,ログファイルの設定に依存します。

pは,障害ログファイルサイズをs(単位はKB,デフォルト値は9900),障害ログファイル数をm(デフォルト値は2)とすると,

p=(s×m)÷1024[MB]

として計算します。計算式で割り切れなければ1MB切り上げます。

注※2

最大1000MBで,トレースファイルの設定に依存します。

qは,トレースファイルサイズをt(単位はKB,デフォルト値は1000),トレースファイル数をn(デフォルト値は4)とすると,

q=(t×n)÷1024[MB]

として計算します。計算式で割り切れなければ1MB切り上げます。

注※3

プロセス別トレース情報ファイルサイズです。

注※4

inquiry情報のログファイルサイズです。

uは,

u=(2500バイト×パス数)÷1024÷1024[MB]

として計算します。計算式で割り切れなければ1MB切り上げます。

注※5

dlmcfgmgrユーティリティーのログファイルサイズです。

最大1954MB(約2GB)で,HDLM構成定義ユーティリティー(dlmcfgmgr)のログファイルサイズの設定に依存します。

vは,dlmcfgmgrユーティリティーのログファイルサイズをw(単位はKB,デフォルト値は1024)とすると,

v=(w×2)÷1024[MB]

として計算します。計算式で割り切れなければ1MB切り上げます。

注※6

HDLMの機能の設定値にデフォルト値を適用し,パス数が256本の場合の概算値です。

HDLMの機能の設定値については,3.15.2 機能の設定」の表3‒63 各機能のデフォルト値と推奨値」を参照してください。

注※7

構成定義ファイルサイズです。

yは,

y=(2500バイト×パス数×4)÷1024÷1024[MB]

として計算します。計算式で割り切れなければ1MB切り上げます。

注※8

除外ディスク定義ファイルサイズです。

zは,

z=(20バイト×除外ディスク数×4)÷1024÷1024[MB]

として計算します。計算式で割り切れなければ1MB切り上げます。

注※9

HDLMブートディスク環境構築ユーティリティー(dlmbootstart)でバックアップするファイルの合計サイズです。

xは,次のファイルの合計値として計算します。

ファイルのサイズはユーザー環境に依存するため,ご使用の環境でファイルのサイズを確認してください。

  • /etc/fstab

  • /etc/lvm/lvm.conf

  • ブートローダーの設定ファイル

  • 初期RAM ディスクイメージファイル