4.1.2 パスの障害を検出した場合について
HDLMでパスの障害を検出した場合,直ちにその障害に対処して,パスを復旧してください。
パスの障害はI/Oが発行されたときにチェックされます。ノンオーナーパスなど,通常I/Oが発行されないパスがある場合,パスヘルスチェック機能を有効にして,I/Oの有無に関係なく,障害を検出できるようにしてください。パスヘルスチェック機能の詳細については「2.10 パスヘルスチェックによる障害検出」を参照してください。
パスに障害がある状態で,パスヘルスチェックまたは自動フェールバックで設定した時間間隔に到達し,パスヘルスチェックまたは自動フェールバック処理が実行されているときに下記の処理を実行すると,応答が遅くなる場合があります。
HDLMコマンド
HDLMユーティリティー
HDLM障害情報収集ユーティリティー(DLMgetras)
HDLMボリュームグループ操作ユーティリティー
HDLM HBA交換用ユーティリティー(dlmHBAdel)
HDLM構成管理ユーティリティー(dlmcfgmgr)
HDLMドライバー削除ユーティリティー(dlmrmdev)
HDLMデバイス構成チェックユーティリティー(dlmchkdev)
HDLMパーシステントリザーブ解除ユーティリティー(dlmpr)
OSのボリュームグループ操作コマンド
mount/umountコマンド
cfgmgrコマンド
mkdevコマンド
rmdevコマンド
chdevコマンド
パスに障害がある状態で,HDLMコマンドのonlineオペレーションに-sパラメーターを指定して実行すると,コマンド処理が終了するまでに時間が掛かることがあります。
パスに障害がある状態で全パスまたは複数パスを同時にonlineにするときは,-sパラメーターを指定しないで実行することを推奨します。-sパラメーターを指定しないで実行すると,onlineにできないパスがあったときに,次のパス実行前に確認と応答要求のメッセージを出力しますので,コマンドを中断できます。