Hitachi

 Hitachi Dynamic Link Manager ユーザーズガイド(AIX用)


3.10 ボリュームグループの設定

HDLMをインストールする前にボリュームグループがなかった場合,次に示す手順でボリュームグループとファイルシステムを作成します。ボリュームグループがすでにある場合は,手順3から開始してください。

  1. HDLMボリュームグループ操作ユティリティを実行して,ボリュームグループを作成します。

    HDLMボリュームグループ操作ユティリティのコマンドを実行してボリュームグループを作成する場合は,次のコマンドを実行します。

    # /usr/DynamicLinkManager/bin/dlmmkvg -s 32 -y HDLMのボリュームグループ名 物理ボリュームに対応するHDLMデバイスの論理デバイスファイル名 

    物理ボリューム(hdiskn)とHDLMデバイスの論理デバイスファイル名(dlmfdrvn)の対応は,view -drvオペレーションを実行することで確認してください。

    物理ボリュームとLUの対応は,lsattr -El 物理ボリューム名コマンドを実行すると表示される,lun_idで確認してください。

    dlmfdrv0を使用して,dlmvg01を作成する場合のコマンドの実行例を次に示します。

    # /usr/DynamicLinkManager/bin/dlmmkvg -s 32 -y dlmvg01 dlmfdrv0 
  2. ファイルシステムを作成します。

    次に示すコマンドを実行してください。

    # crfs -v jfs -g ボリュームグループ名 -a size=ファイルシステムのブロックサイズ -m マウントポイント 

    ボリュームグループdlmvg01に対し,マウントポイント/tmp/dlmvg01で8192000ブロックサイズのファイルシステムを作成する場合の,コマンドの実行例を次に示します。

    # crfs -v jfs -g dlmvg01 -a size=8192000 -m /tmp/dlmvg01 
  3. 次に示すコマンドを実行して,マウントポイントを解除します。

    手順1と手順2を実施した場合,この手順は不要です。

    # umount マウントポイント 
  4. ボリュームグループをHDLMで使用可能にするために,次に示すHDLMボリュームグループ操作ユティリティを実行して,HDLMで使用するボリュームグループを非活動化したあと,活動化します。

    # /usr/DynamicLinkManager/bin/dlmvaryoffvg HDLMで使用するボリュームグループの名称
    # /usr/DynamicLinkManager/bin/dlmvaryonvg HDLMで使用するボリュームグループの名称 
  5. 次に示すコマンドを実行して,マウントポイントを使用できる状態にします。

    # mount マウントポイント 
  6. 次に示すコマンドを実行して,ボリュームグループに正しいHDLMデバイス(dlmfdrv)が含まれていることを確認します。

    # lspv | grep dlmfdrv