用語解説

このマニュアルで使用している用語の意味を説明します。

Exchangeデータベース: ストレージグループおよびインフォメーションストアの総称のことです。
FILESTREAMデータ: FILESTREAMファイルグループおよびメモリー最適化ファイルグループに設定されたディレクトリーおよびディレクトリー配下のすべてのファイルを指します。
RAID Manager: ホストからストレージシステムを制御するためのソフトウェアです。
ShadowImage: 1つのストレージシステム内でボリュームの複製を作成するソフトウェアです。ボリューム内のすべてのデータを複製します。正ボリュームが破損した場合でもデータを復旧できます。詳細については，ShadowImageのマニュアルを参照してください。
Thin Image: 1 つのストレージシステム内でボリュームの複製を作成するソフトウェアです。差分データをThin Imageプールに複製します。副ボリュームは，正ボリュームと差分データから成る仮想ボリューム（V-VOL）です。必要に応じて，差分データだけでなくボリューム全体のデータをコピーしたボリュームを作成できます。詳細については，Thin Image のマニュアルを参照してください。
TrueCopy: ストレージシステム間でボリュームの複製を作成するソフトウェアです。主ボリュームへの書き込みを同期で副ボリュームに複製します。詳細については，TrueCopyのマニュアルを参照してください。
Universal Replicator: ストレージシステム間でボリュームの複製を作成するソフトウェアです。主ボリュームへの書き込みをローカルストレージ内のジャーナルボリュームに蓄積してから，リモートストレージの副ボリュームへ複製します。遠隔地にあるサイトにデータを複製でき，複数のサイト間でのマルチターゲット構成やカスケード構成を実現できます。詳細については，Universal Replicatorのマニュアルを参照してください。
VDIメタファイル: SQL Serverデータベースのバックアップ時にSQL Serverが出力するファイルです。データベース構成情報が記録されており，リストア時に使用されます。

アプリケーションマップファイル: ディクショナリーマップファイルを構成するマップファイルの一つです。バックアップ対象となるアプリケーションデータとファイルシステム上のファイルとのマッピング情報を記憶するためのファイルです。
一括定義ファイル: Application Agentのコマンドで，複数の操作対象を一度に指定するためにユーザーが定義するファイルです。

クラスターソフトウェア: システムを多重化することで，システム全体の可用性を向上させるソフトウェアです。Application Agentと連携できるクラスターソフトウェアとして，Windows Server Failover Clusteringがあります。
コアマップファイル: ディクショナリーマップファイルを構成するマップファイルの一つです。ファイルシステムのマウントポイントディレクトリーからRAID装置内のディスク番号までのマッピング情報を記憶するためのファイルです。
コピーグループ: ボリューム複製機能とRAID Managerの機能によって同期されたり，分割されたりする正ボリュームと副ボリュームの組み合わせです。ペアボリュームと呼ばれることもあります。
コピーグループマップファイル: ディクショナリーマップファイルを構成するマップファイルの一つです。正ボリュームとそれに対応する副ボリュームとのマッピング情報を記憶するためのファイルです。

システムログ: システムの状態やトラブルを通知するためにOSが発行するログ情報です。Windowsイベントログファイルに出力されます。

ターゲットID: SCSIバス上に接続された各デバイスを識別するための番号です。SCSI IDとも呼ばれます。
ディクショナリーマップファイル: Application Agentで，バックアップ処理を自動化するために必要となる，バックアップ対象のオブジェクトからRAID装置までのマッピング情報を記憶するファイルです。; 次のマップファイルとバックアップカタログで構成されます。; ・アプリケーションマップファイル; ・コアマップファイル; ・コピーグループマップファイル
データベース構成ファイル: SQL Serverデータベースを構成する次の物理ファイルを指します。; *.mdfファイル，*.ndfファイル，*.ldfファイル
データベースの静止化: データベースを格納しているディスクへの入出力を，DBMSが一時的に停止することです。データベースの静止化が解除されるまでの間，アプリケーションからのトランザクションはDBMSによって制御されます。; ペアボリュームが同期している状態でデータベースを静止化すると，正ボリュームと副ボリュームが完全に同じ状態になります。この状態でバックアップすることで，整合性の確保されたデータベースをバックアップできます。
トランザクションログ: データベースに加えられた変更を記録するログです。このログ情報は，バックアップやリストアによるロールフォワード（データ変更のし直し）やロールバック（データ変更の取り消し）の際に必要となります。

バックアップID: バックアップカタログに記憶される情報の一つで，バックアップデータを一意に識別するためのIDです。バックアップIDは，Application Agentでバックアップ操作を行うと自動的に与えられます。
バックアップカタログ: Application Agentが行うバックアップ操作の履歴や世代を管理するのに必要な情報を収集したものです。バックアップを実行すると，バックアップカタログ内に，実行したバックアップに関する情報を集めたレコードが作成されます。バックアップしたデータをリストアする場合には，Application Agentは，バックアップカタログの情報を参照してリストアを実行します。
バックアップ情報: Application Agentでのバックアップ操作で，バックアップカタログに記憶される情報です。
フェールオーバー: クラスターソフトウェアによって多重化されたシステムで，システムに障害が発生した場合に，自動的に予備のシステムに切り替えることです。
ペアボリューム: このマニュアルでは，コピーグループのことを指します。
ベーシックディスク: Windowsでの標準の物理ディスクです。複数のディスクにわたるボリュームを作成することはできません。
ベーシックボリューム: ベーシックディスクに割り当てた論理ボリュームです。Application Agentでは，1つのベーシックディスクに対して1つのベーシックボリュームの構成だけをサポートします。
ボリューム動的認識: サーバーに接続されたストレージシステム装置の物理ボリュームを，Application Agentのコマンドを実行して，サーバーから隠ぺいまたは隠ぺい解除する機能です。サーバーから物理ボリュームを隠ぺいしてアクセスを制御することで，ユーザーの誤操作を防ぐことができます。
ボリューム複製機能: ストレージシステムのボリュームを高速に複製するための機能の総称です。ShadowImageやTrueCopyなど，ストレージシステムに内蔵されているソフトウェアでボリュームの複製を作成します。ソフトウェアに対してライセンスを登録すると使用できます。

メタデータ: SQL Serverデータベースで，データやファイルシステムに関する構成や属性などの各種情報を示すデータです。