B.1 Application Agentで使用するファイル一覧

Application Agentで使用するファイルの一覧を，次の表に示します。

ファイル名	説明	格納先
ディクショナリーマップファイル	Application Agentで，バックアップ処理を自動化するために必要となる，バックアップ対象のオブジェクトからストレージシステムまでのマッピング情報を記憶するファイル。次に示すファイルで構成される。アプリケーションマップファイルコアマップファイルコピーグループマップファイルバックアップカタログファイル	<Application Agentのインストール先>`\DRM\db` ただし，クラスター構成の場合は格納先を共有ディスク上に変更する必要がある。格納先を変更するには，Application Agentの構成定義ファイル（`init.conf`）で，`DRM_DB_PATH`を指定する。
アプリケーションマップファイル	ジャーナルログなど，バックアップの対象となるデータベースオブジェクトとファイルとの関連情報を記憶するためのファイル。
コアマップファイル	ファイルシステムのマウントポイントディレクトリーからストレージシステム内のディスク番号までの関連情報を記録するためのファイル。
コピーグループマップファイル	正ボリュームと，それに対応する副ボリュームとのマッピング情報を記憶するためのファイル。
バックアップカタログファイル	バックアップカタログ情報をエクスポートしたファイル。バックアップカタログ情報を，ファイルサーバー（またはデータベースサーバー）とバックアップサーバー間でやり取りするために使用される。
データベース構成定義ファイル（<インスタンス名>.dat）	`drmsqlinit`コマンドで登録した，対象データベースに関する情報（パラメーター）を格納するファイル。SQL Serverデータベースを対象にする場合に使用する。	SQL Serverの場合 <Application Agentのインストール先>`\DRM\conf\MSSQL`
テープバックアップ用構成定義ファイル	テープバックアップ管理用のソフトウェアと連携するための定義ファイル。 NetBackupの場合：NBU.dat テープバックアップ管理用のソフトウェアと連携する場合に使用する。	<Application Agentのインストール先>`\DRM\conf\tape`
テープバックアップ管理用のソフトウェアと連携するための構成定義ファイル（DEFAULT.dat）	`drmtapeinit`コマンドで登録したテープバックアップ管理用のソフトウェアと連携するための定義ファイル。テープバックアップ管理用のソフトウェアと連携する場合に使用する。	<Application Agentのインストール先>`\DRM\conf\tape`
RAID Managerの構成定義ファイル（horcm<`n`>.conf）	RAID Managerを動作させるためのシステム構成を定義したファイル。	<システムドライブ>`\Windows`
RAID Manager用連携定義ファイル（DEFAULT.dat）^※1	Application AgentがRAID Managerと連携するために必要な定義を記述したファイル。	<Application Agentのインストール先>`\DRM\conf\raid`
Application Agentの構成定義ファイル（init.conf）^※1	Application Agentの動作設定を定義したファイル。	<Application Agentのインストール先>`\DRM\conf`
データベース一括定義ファイル	バックアップ対象がSQL Serverデータベースの場合：バックアップ対象となるデータベースの一覧を記述した定義ファイル。バックアップ対象がExchangeデータベースの場合：バックアップ対象となるインフォメーションストア名の一覧を記述した定義ファイル。	ユーザーが任意の場所に作成する。
マウントポイントディレクトリー一括定義ファイル	バックアップ対象となるファイルシステムのマウントポイントディレクトリーの一覧を記述した定義ファイル。ファイルシステムに含まれるファイルまたはディレクトリーの一覧を記述した定義ファイル。	<Application Agentのインストール先>`\DRM\conf\fs`
コピーグループ一括定義ファイル	実行対象のコピーグループ一覧を記述したファイル。拡張コマンドおよび基本コマンドで使用する。	ユーザーが任意の場所に作成する。
トランザクションログ一括定義ファイル	SQL Serverデータベースのトランザクションログファイルの一覧を記述したファイル。 SQL Serverデータベースを対象にする場合に使用する。	ユーザーが任意の場所に作成する。
オペレーション定義ファイル	バックアップ対象に関する情報を定義するファイル。対象となるサーバー名，バックアップオブジェクトを設定する。拡張コマンドで使用する。	<Application Agentのインストール先>`\DRM\script\conf`
ホスト環境設定ファイル（host.dat）^※1	ホスト単位に設定する情報を定義するファイル。サーバーの区分（ファイルサーバー，バックアップサーバー），ログの最大行数を設定する。拡張コマンドで使用する。	<Application Agentのインストール先>`\DRM\script\conf`
バックアップID記録ファイル	拡張コマンドの実行時に生成される一時ファイル。拡張コマンド間で，バックアップIDを引き継ぐために使用される。拡張コマンドで使用する。	ファイルサーバーまたはデータベースサーバーの場合 <ディクショナリーマップファイル格納ディレクトリーと同階層のディレクトリー>`\script_work\`<オペレーションID>`\DB`^※2 バックアップサーバーの場合 <`FTP_HOME_DIR`の値>`\`<`FTP_SUB_DIR`の値>`\`<オペレーションID>`\BK` および <`FTP_HOME_DIR`の値>`\`<`FTP_SUB_DIR`の値>`\`<オペレーションID>`\AP`
バックアップ情報一時ファイル	ディスクバックアップ時に生成されたバックアップ対象システムの固有ファイルを退避したもの。データベースのリストア時に使用される。拡張コマンドで使用する。ただし，ファイルシステムを対象にする場合は使用されない。
トランザクションログファイル	SQL Serverデータベースのリカバリー操作をするときに使うファイル。 Exchange Serverのトランザクションを一時的に保管するファイル。 SQL Serverデータベース，またはExchangeデータベースを対象にする場合に使用する。
ユーザースクリプトファイル^※3	ファイルシステムまたはデータベースのバックアップ実行中，任意のコマンドを実行する場合に使用する。 `drmsqlbackup`コマンドに`-script`オプションを指定して実行した場合，ユーザーが指定したスクリプトファイルを読み込み，ユーザースクリプトファイルの記述に対応したコマンドを実行する。	ユーザーが任意の場所に作成する。
コピーパラメーター定義ファイル（任意のファイル名）	運用によってコマンド実行時に使用するペア状態確認のリトライタイムを変更したい場合に作成する。バックアップ，リストア，再同期などのコマンド実行時にファイルを指定する。	<Application Agentのインストール先>`\DRM\conf\raid` ファイル名は任意。
コピーグループマウント定義ファイル（`CG_MP.conf`）	引数にコピーグループ名を使用する場合に必要となるファイル。	<Application Agentのインストール先>`\DRM\conf\vm\`
VSS定義ファイル（`vsscom.conf`）	ファイルシステムをVSSを使用してオンラインバックアップする指定を行っている場合またはExchangeデータベースをバックアップする場合に設定するファイル。	<Application Agentのインストール先>`\DRM\conf`
メール送信定義ファイル（mail.conf）	バックアップコマンドでエラーが発生したときEメールが送信されるように，送信先のアドレスや送信内容を設定するファイル。	<Application Agentのインストール先>`\DRM\conf`

注※1: ファイル名の末尾に「.model」が付いたファイルが，同じディレクトリーにインストールされています。このファイルにはデフォルトの値が設定されています。ファイル名から「.model」を削除して，定義ファイルとして使用できます。
注※2: 例えば，ディクショナリーマップファイル格納ディレクトリーが「L:\PTM」の場合，「L:\script_work\<オペレーションID>\DB」となります。
注※3: スクリプトファイルのサンプルが，次の場所にインストールされています。; <Application Agentのインストール先>\DRM\script\sample