Replication Manager Application Agent CLI ユーザーズガイド
環境構築例で想定しているシステム構成を次の図に示します。
図A-1 システム構成図(Application Agentの環境構築例)
上記の図で示した構成の詳細を以降に説明します。
データベースサーバーは2台用意し,運用待機型(Active-Passive)のクラスター構成で仮想サーバーを構成しています。バックアップサーバーはテープ装置と連携しています。サーバー構成を次の表に示します。
表A-1 サーバーの構成(Application Agentの環境構築例)
| 項目 | 内容 (データベースサーバー) |
内容 (バックアップサーバー) |
|---|---|---|
| OS | Windows Server | Windows Server |
| 物理サーバー名 |
|
BKServer |
| ストレージシステム支援ソフトウェア |
|
|
| Application Agentのインストール先\DRM | C:\Program Files (x86)\HITACHI\DRM(デフォルトのインストール先) | C:\Program Files (x86)\HITACHI\DRM(デフォルトのインストール先) |
| クラスターソフトウェア | Windows Server Failover Clustering | - |
| 仮想サーバー名 | SQL001 | - |
| DBMS | SQL Server | - |
| SQL Serverインスタンス名 | 既定のSQL Serverインスタンス名 | - |
| テープバックアップ管理用のソフトウェア | - | NetBackup |
| FTPサーバー | - | IISのFTPサービス |
| FTPルート | - | C:\FTP_ROOT |
ストレージシステムには,バックアップ対象となるSQL Serverデータベースと,それ以外のユーザーファイルがそれぞれ別のボリュームに格納されています。正ボリュームは,データベースサーバーからマウントして参照できます。副ボリュームは,バックアップサーバーからマウントして参照できます。このストレージシステムの構成では,常時スプリット運用のボリューム複製機能を使用します。ストレージシステムのボリューム構成を次に示します。
表A-2 ストレージシステムのボリューム構成(Application Agentの環境構築例)
| データベースサーバーからのマウントドライブ | バックアップサーバーからのマウントドライブ | コピーグループ名 | 世代 | ボリュームの中身 |
|---|---|---|---|---|
| H: | W: | VG01,VOL11 | 1世代目 | システムデータベース |
| VG02,VOL21 | 2世代目 | |||
| VG03,VOL31 | 3世代目 | |||
| I: | X: | VG01,VOL12 | 1世代目 | DB01(MDF) DB02(MDF) |
| VG02,VOL22 | 2世代目 | |||
| VG03,VOL32 | 3世代目 | |||
| J: | Y: | VG01,VOL13 | 1世代目 | DB01(LDF) DB02(LDF) |
| VG02,VOL23 | 2世代目 | |||
| VG03,VOL33 | 3世代目 | |||
| K: | Z: | VG01,VOL14 | 1世代目 | DB03 (MDF,LDF) |
| VG02,VOL24 | 2世代目 | |||
| VG03,VOL34 | 3世代目 | |||
| L: | - | - | - | ディクショナリーマップファイル, VDIメタファイル,トランザクションログバックアップファイル, 拡張コマンド用一時ディレクトリーなど |
運用待機型(Active-Passive)のクラスター構成では,共有ディレクトリーにバックアップ対象以外で,Application Agentが必要とするファイルを格納します。共有ディレクトリーの使用例を次に示します。ここでは,共有のドライブを「L:」としています。
表A-3 共有ディレクトリーの使用例(Application Agentの環境構築例)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ディクショナリーマップファイル格納ディレクトリー | L:\PTM |
| VDIメタファイル格納ディレクトリー | L:\mssql\meta |
| UNDOログファイル格納ディレクトリー | L:\mssql\undo |
| トランザクションログバックアップファイル格納ディレクトリー | L:\mssql\log |
| 拡張コマンド用一時ディレクトリー(自動生成) | L:\script_work\<オペレーションID>\DB |
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