Replication Manager Application Agent CLI ユーザーズガイド

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6.10.1 SQL Serverデータベースをバックアップする(現用サーバーの操作)

データベースサーバー1で,SQL Serverデータベースを副ボリュームにバックアップします。

この例では,次の図に示すシステム構成を想定しています。

図6-25 バックアップ時のシステム構成例

[図]

この例では,正ボリュームがDドライブとEドライブにマウントされ,それぞれデータファイル用およびトランザクションログファイル用として使用されていることを前提としています。

SQL Serverデータベースをバックアップするには(現用サーバーの操作):

  1. SQL Serverデータベースを副ボリュームへバックアップします。
    SQL Serverデータベースをオンラインバックアップします。バックアップするには,drmsqlbackupコマンドを実行します。
    PROMPT> drmsqlbackup SQL1
    コマンドを実行すると,データベースサーバー1のバックアップカタログに,新しいバックアップID(連番で未使用のID)でバックアップ情報が登録されます。ここでは,新しいバックアップIDを「0000000001」とします。
  2. バックアップの実行結果を確認します。
    副ボリュームへのバックアップが正常に完了したかを確認します。確認するには,drmsqlcatコマンドを実行します。
    PROMPT> drmsqlcat SQL1
  3. バックアップ情報を一時ファイルへエクスポートします。
    正ボリュームから副ボリュームへのバックアップ操作に関する情報を,データベースサーバー2にコピーする必要があります。drmdbexportコマンドを実行して,バックアップ操作に関する情報を一時ファイル「C:\temp\EX-FILE1.drm」へエクスポートします。
    PROMPT> drmdbexport 0000000001 -f C:\temp\EX-FILE1.drm
  4. エクスポートした一時ファイルをデータベースサーバー1からデータベースサーバー2へ転送します。
    エクスポートした一時ファイル「C:\temp\EX-FILE1.drm」をデータベースサーバー1からデータベースサーバー2に転送します。転送するには,ftpコマンド(ファイル転送プロトコル)を実行します。
    PROMPT> ftp <データベースサーバー2の名称>
    ftp> Username: (ログイン名を入力)
    ftp> password: (パスワードを入力)
    ftp> binary
    ftp> put C:\temp\EX-FILE1.drm
    ftp> quit
    PROMPT>
  5. データベースサーバー1から転送した一時ファイルをデータベースサーバー2のバックアップカタログへインポートします。
    データベースサーバー1から転送した一時ファイル「C:\temp\EX-FILE1.drm」をデータベースサーバー2のバックアップカタログへインポートします。一時ファイルをインポートするには,データベースサーバー2でdrmdbimportコマンドを実行します。
    PROMPT> drmdbimport -f C:\temp\EX-FILE1.drm
  6. インポートの実行結果を確認します。
    インポートが正常に完了したかを確認します。確認するには,データベースサーバー2でdrmsqlcatコマンドを実行します。
    PROMPT> drmsqlcat SQL1