Replication Manager Application Agent CLI ユーザーズガイド
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6.3.4 SQL Serverデータベースをテープからリストアする
SQL Serverデータベースをリストアするには:
- バックアップデータのバックアップIDを確認します。
リストアに使用するバックアップデータのバックアップIDを確認します。バックアップIDを確認するには,バックアップサーバーでdrmtapecatコマンドを実行します。
BKServer >drmtapecat -hostname DBServer -l
なお,リストアコマンド実行時に-targetオプションを指定して,特定のデータベースを含むインスタンス単位でリストアする場合には,リストア対象を確認する必要があります。この場合,drmtapecatコマンドに次のオプションを指定して実行します。
- -o MSSQL <インスタンス名>
- -backup_id <バックアップID>
- バックアップしたデータをテープから副ボリュームへリストアします。
リストアするには,バックアップサーバーでEX_DRM_TAPE_RESTOREを実行します。バックアップ時に-mount_ptオプションでマウントポイントを指定している場合は,バックアップ時と同じマウントポイントを指定してください。バックアップ時に-mount_ptオプションの指定を省略している場合は,リストア時にも省略できます。
BKServer > EX_DRM_TAPE_RESTORE Operation_A -backup_id 0000000002 -mount_pt E:
- 副ボリュームから正ボリュームへリストアするときに必要なバックアップ情報をエクスポートします。
EX_DRM_DB_EXPORTを実行し,バックアップ情報を拡張コマンド用一時ディレクトリーへエクスポートします。
BKServer > EX_DRM_DB_EXPORT Operation_A
- データベースサーバーでVDIメタファイルをデータベース構成ファイルとは別のディレクトリーに配置していた場合,テープからリストアされたVDIメタファイルを拡張コマンド用一時ディレクトリーに退避します。
VDIメタファイルを拡張コマンド用一時ディレクトリーに退避するとエクスポートしたバックアップ情報とあわせてデータベースサーバーに転送できます。退避するには,バックアップサーバーでEX_DRM_SQLFILE_PACKを実行します。
BKServer > EX_DRM_SQLFILE_PACK Operation_A
- エクスポートしたバックアップ情報(およびVDIメタファイル)をデータベースサーバーで取得します。
データベースサーバーでEX_DRM_FTP_GETを実行し,バックアップサーバーのバックアップ情報(およびVDIメタファイル)を取得します。ここでは,FTPサーバーにログオンするために使用するユーザーIDを「admin」,パスワードを「password」とします。バックアップ情報(およびVDIメタファイル)は,データベースサーバーの拡張コマンド用一時ディレクトリーに格納されます。
DBServer > EX_DRM_FTP_GET Operation_A -server BKServer -user admin -password password
- バックアップサーバーから取得したバックアップ情報をデータベースサーバーのバックアップカタログへインポートします。
バックアップ情報をインポートするには,データベースサーバーでEX_DRM_DB_IMPORTを実行します。
DBServer >EX_DRM_DB_IMPORT Operation_A
- VDIメタファイルをデータベース構成ファイルとは別のディレクトリーに配置していた場合,バックアップサーバーから取得したVDIメタファイルをVDIメタファイル格納ディレクトリーへ展開します。
EX_DRM_SQLFILE_EXTRACTを実行し,バックアップサーバーから取得したVDIメタファイルをデータベースサーバーに展開します。
DBServer > EX_DRM_SQLFILE_EXTRACT Operation_A
- 副ボリュームのデータを正ボリュームへリストアします。
正ボリュームと副ボリュームを再同期することでリストアします。リストアするには,データベースサーバーでEX_DRM_SQL_RESTOREを実行します。
DBServer > EX_DRM_SQL_RESTORE Operation_A -resync
- SQL Serverデータベースをリカバリーします。
SQL Serverデータベースをリカバリーします。リカバリーするにはデータベースサーバーでdrmsqlrecoverコマンドまたはdrmsqlrecovertoolコマンドを実行します。
drmsqlrecoverコマンドおよびdrmsqlrecovertoolダイアログボックスの使用例を以降に示します。drmsqlrecoverコマンドおよびdrmsqlrecovertoolダイアログボックスの詳細については,マニュアル「Hitachi Command Suite Replication Manager Application Agent CLI リファレンスガイド」のdrmsqlrecoverコマンドまたはdrmsqlrecovertoolコマンドの説明を参照してください。
リカバリーしたいデータベースが確定しているときや,複数ボリュームを同時にリカバリーするときなどは,drmsqlrecoverコマンドを使うと便利です。
- インスタンス名を指定してdrmsqlrecoverコマンドを実行します。
drmsqlrecoverコマンドでリカバリーする場合:
DBServer > drmsqlrecover default
インスタンス名を指定してdrmsqlrecoverコマンドを実行すると,データベースはフルアクセスできる状態となり,リカバリーが完了します。
drmsqlrecoverコマンドに-undoオプションを指定して実行すると,データベースをスタンバイ状態(読み取り専用で使用できる状態)でリカバリーします。-loadingオプションを指定して実行すると,データベースはローディング状態(読み込み中の状態)になり,アクセスできなくなります。-undoオプションは,drmsqlinitコマンドでUNDOファイル格納ディレクトリーが設定されていない場合は使用できません。
リカバリーするデータベースの状態を確認しながらリカバリーしたいときは,drmsqlrecovertoolダイアログボックスを使うと便利です。
drmsqlrecovertoolダイアログボックスでリカバリーする場合:
- インスタンス名を指定してdrmsqlrecovertoolコマンドを実行します。
DBServer > drmsqlrecovertool default
コマンドを実行すると,drmsqlrecovertoolダイアログボックスが表示されます。
- [Target database]からリカバリー先データベースを選択します。
- リカバリー後のデータベースの状態を選択します。
[Recovery mode]で,リカバリー後のデータベースの状態を選択します。
[Loading]:ローディング状態(読み込み中の状態)でリカバリーする場合に選択します。
[Standby]:スタンバイ状態(読み取り専用で使用できる状態)でリカバリーする場合に選択します。なお,[Standby]は,drmsqlinitコマンドでUNDOファイル格納ディレクトリーが設定されていない場合は選択できません。
[Online]:データベースにフルアクセスできるようにする場合に選択します。
- ロールフォワードするかどうかを選択します。
トランザクションログを適用する(ロールフォワードする)場合には,[Roll forward?]に[Yes]を選択します。[Transaction log backup list]にトランザクションログを表示していない場合は,[Roll forward?]が[Yes]であっても[No]であってもかまいません。
- [Recovery]ボタンをクリックします。
[Recovery mode]に[Online]を選択したときは,[Target database]に表示されるファイル名に「*」が付加され,リカバリーが完了します。
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