Replication Manager Application Agent CLI ユーザーズガイド
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6.2.4 SQL Serverデータベースを正ボリュームにリストアする
SQL Serverデータベースをリストアするには:
- バックアップデータのバックアップIDを確認します。
リストアに使用するバックアップデータのバックアップIDを確認します。バックアップIDを確認するには,データベースサーバーでdrmsqlcatコマンドを実行します。ここでは,SQL Serverのインスタンス名として既定のインスタンス(default)を使用します。
DBServer >drmsqlcat default
なお,リストアコマンド実行時に-targetオプションを指定して,特定のデータベースを含むインスタンス単位でリストアする場合には,リストア対象を確認してください。
- バックアップID記録ファイルを作成します。
バックアップID記録ファイルは,EX_DRM_SQL_RESTOREでリストアする際に必要なファイルです。バックアップIDを指定してEX_DRM_BACKUPID_SETを実行し,バックアップID記録ファイルを作成します。
DBServer > EX_DRM_BACKUPID_SET Operation_A -backup_id 0000000001
- 副ボリュームのデータを正ボリュームへリストアします。
正ボリュームと副ボリュームを再同期することでリストアします。リストアするには,データベースサーバーでEX_DRM_SQL_RESTOREを実行します。
DBServer > EX_DRM_SQL_RESTORE Operation_A -resync
EX_DRM_SQL_RESTOREに-undoオプションを指定して実行すると,データベースをスタンバイ状態(読み取り専用で使用できる状態)でリストアします。-undoオプションを省略したときは,リストアしたあとに,データベースはローディング状態となり,参照できません。なお,-undoオプションは,drmsqlinitコマンドでUNDOファイル格納ディレクトリーが設定されていない場合は使用できません。
また,EX_DRM_SQL_RESTOREを実行するときは,SQL Serverに接続しないでください。
- SQL Serverデータベースをリカバリーします。
SQL Serverデータベースをリカバリーします。リカバリーするにはデータベースサーバーでdrmsqlrecoverコマンドまたはdrmsqlrecovertoolコマンドを実行します。
drmsqlrecoverコマンドおよびdrmsqlrecovertoolダイアログボックスの使用例を以降に示します。drmsqlrecoverコマンドおよびdrmsqlrecovertoolダイアログボックスの詳細については,マニュアル「Hitachi Command Suite Replication Manager Application Agent CLI リファレンスガイド」のdrmsqlrecoverコマンドまたはdrmsqlrecovertoolコマンドの説明を参照してください。
リカバリーしたいデータベースが確定しているときや,複数ボリュームを同時にリカバリーするときなどは,drmsqlrecoverコマンドを使うと便利です。
- インスタンス名を指定してdrmsqlrecoverコマンドを実行します。
drmsqlrecoverコマンドでリカバリーする場合:
DBServer > drmsqlrecover default
インスタンス名を指定してdrmsqlrecoverコマンドを実行すると,データベースはフルアクセスできる状態となり,リカバリーが完了します。
drmsqlrecoverコマンドに-undoオプションを指定して実行すると,データベースをスタンバイ状態(読み取り専用で使用できる状態)でリカバリーします。-loadingオプションを指定して実行すると,データベースはローディング状態(読み込み中の状態)になり,アクセスできなくなります。-undoオプションは,drmsqlinitコマンドでUNDOファイル格納ディレクトリーが設定されていない場合は使用できません。
リカバリーするデータベースの状態を確認しながらリカバリーしたいときは,drmsqlrecovertoolダイアログボックスを使うと便利です。
drmsqlrecovertoolダイアログボックスでリカバリーするには:
- インスタンス名を指定してdrmsqlrecovertoolコマンドを実行します。
DBServer > drmsqlrecovertool default
コマンドを実行すると,drmsqlrecovertoolダイアログボックスが表示されます。
- [Target database]からリカバリー先データベースを選択します。
- リカバリー後のデータベースの状態を選択します。
[Recovery mode]で,リカバリー後のデータベースの状態を選択します。
[Loading]:ローディング状態(読み込み中の状態)でリカバリーする場合に選択します。
[Standby]:スタンバイ状態(読み取り専用で使用できる状態)でリカバリーする場合に選択します。なお,[Standby]は,drmsqlinitコマンドでUNDOファイル格納ディレクトリーが設定されていない場合は選択できません。
[Online]:データベースにフルアクセスできるようにする場合に選択します。
- ロールフォワードするかどうかを選択します。
トランザクションログを適用する(ロールフォワードする)場合には,[Roll forward?]に[Yes]を選択します。[Transaction log backup list]にトランザクションログを表示していない場合は,[Roll forward?]が[Yes]であっても[No]であってもかまいません。
- [Recovery]ボタンをクリックします。
[Recovery mode]に[Online]を選択したときは,[Target database]に表示されるファイル名に「*」が付加され,リカバリーが完了します。
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