3.12 ディクショナリーマップファイルの更新

環境設定が終わったら，ディクショナリーマップファイルを更新します。ディクショナリーマップファイルを更新することで，環境設定が正しくできたかどうかを確認できます。

ディクショナリーマップファイルを更新するには：

• バックアップ対象がファイルシステムの場合
  drmfsdisplayコマンドに-refreshオプションを指定して実行します。
  
• バックアップ対象がSQL Serverデータベースの場合
  drmsqldisplayコマンドに-refreshオプションを指定して実行します。
  
• バックアップ対象がExchangeデータベースの場合
  drmexgdisplayコマンドに-refreshオプションを指定して実行します。
  

ディクショナリーマップファイルを更新する例を次に示します。

PROMPT> drmfsdisplay -refresh

コマンドが終了すると，次のメッセージが出力されます。

KAVX0023-I  ディクショナリーマップファイルが更新されました。

上記のメッセージが出力されたら，所定のディクショナリーマップファイルが更新されたことを，ファイルの日付などで確認してください。

注意事項

• クラスター構成でディクショナリーマップファイルを更新する場合，Active状態になっている現用サーバーで実行してください。クラスターを切り替えて両方のサーバーで実行する必要はありません。
• クラスター構成でディクショナリーマップファイルを更新する場合，更新する前に環境変数DRM_HOSTNAMEに仮想サーバー名を設定してください。仮想サーバー名を設定しないで，ディクショナリーマップファイルを更新すると，共有ディレクトリーに作成したディクショナリーマップファイルではなく，デフォルトのディクショナリーマップファイルが更新されてしまいます。
• 通常，バックアップサーバーではディクショナリーマップファイルを更新する必要はありませんが，バックアップサーバーに正ボリュームがある場合は，ディクショナリーマップファイルの更新が必要です。

運用を開始したあとも，運用環境を更新した場合などにはディクショナリーマップファイルを更新する必要があります。ディクショナリーマップファイル更新のタイミングについては，「4.3.7 ディクショナリーマップファイルの更新に関する注意事項」を参照してください。