Replication Manager Application Agent CLI ユーザーズガイド
使用するテープバックアップ管理用のソフトウェアに応じて,サンプルとして提供されているテープバックアップ用構成定義ファイルの名称を次のように変更してください。
サンプルのテープバックアップ用構成定義ファイルは,次の場所に格納されています。
テープバックアップ用構成定義ファイルに記述するパラメーターは,次に示す表の順序に従います。
表3-35 テープバックアップ用構成定義ファイルで定義するパラメーター(NetBackupの場合)
| パラメーター | 説明 |
|---|---|
| INST_PATH | NetBackupをインストールしたパスを絶対パスで記述します(1,024バイト以内)。 |
| NBU_MASTER_SERVER | バックアップ先を問い合わせるNetBackupのマスターサーバー名を記述します(255バイト以内)。OSによって名前解決されているホスト名,またはIPアドレス(IPv4)を指定します。このパラメーターを省略した場合,NetBackupのマスターサーバー名としてコマンドを実行したホストのホスト名を適用します。このパラメーターは,NetBackup6.5以降を使用する場合に指定できます。 |
| INCLUDE_EXEC | includeコマンドの実行可否を記述します(8バイト以内)。このパラメーターは大文字・小文字を区別しません。
|
| MOUNT_POINT | バックアップ対象のマウントポイントを絶対パスで記述します(255バイト以内)。 バックアップ対象のマウントポイントの記述が見つからない場合は,「default」と記述したCLASSまたはPOLICY,およびSCHEDULEで指定した値が使用されます。 Application Agentがテープバックアップ時に自動的にマウントする順番と同じ順番で,テープバックアップ用構成定義ファイルにマウントポイントを記述してください。Application Agentは次の規則でマウントします。
|
| CLASSまたはPOLICY | MOUNT_POINTで指定したパスに格納されているデータをバックアップするために使用するクラス名またはポリシー名を記述します(255バイト以内)。 POLICYまたはCLASSのどちらでも使用できます。ただし,同一のMOUNT_POINTに対してPOLICYとCLASSの両方を指定してはいけません。 |
| SCHEDULE | MOUNT_POINTで指定したパスに格納されているデータをバックアップするために使用するスケジュール名を記述します(255バイト以内)。 |
| PARALLEL_COUNT | テープへのバックアップおよびテープからのリストアを並列で実行する場合に指定します。PARALLEL_COUNTで指定した数値でバックアッププロセスが並列実行されます。1~999の間で指定します。この範囲を超える値を指定したり,数字以外の文字を設定したりした場合,並列実行されないで,シーケンシャルに実行されます。バックアップを並列実行するためには,あらかじめNetBackupで並列実行する数だけCLASSまたはPOLICYを作成,設定しておいてください。 |
INST_PATH=C:\Program Files\VERITAS\NetBackup NBU_MASTER_SERVER=192.168.0.2 INCLUDE_EXEC=YES MOUNT_POINT=F: POLICY=backup2 SCHEDULE=schedule2 MOUNT_POINT=G: POLICY=backup1 SCHEDULE=schedule1 MOUNT_POINT=default POLICY=backup1 SCHEDULE=schedule3 PARALLEL_COUNT=2
INST_PATH=C:\Program Files\VERITAS\NetBackup NBU_MASTER_SERVER=192.168.0.2 INCLUDE_EXEC=NO MOUNT_POINT=F: POLICY=backup2 SCHEDULE=schedule2 MOUNT_POINT=G: POLICY=backup1 SCHEDULE=schedule1 MOUNT_POINT=default POLICY=backup1 SCHEDULE=schedule3
drmmediabackupコマンドまたはdrmmediarestoreコマンドを,-bup_envオプションを指定して実行する場合(実行するコマンドごとに任意の構成定義ファイルを指定する場合),対象となる構成定義ファイルをあらかじめ作成しておいてください。
なお,drmmediabackupコマンドまたはdrmmediarestoreコマンドを,-bup_envオプションを省略して実行する場合,デフォルトの構成定義ファイルのパラメーターを使用してテープバックアップ管理用のソフトウェアを起動するので,デフォルトの構成定義ファイルは消さないで残しておいてください。
ユーザー任意の構成定義ファイル名を指定するときの条件は次のとおりです。
最大文字数:ディレクトリーの文字数と合わせて255バイト
使用できる文字:Windowsでファイル名として使用できる文字
格納先:<Application Agentのインストール先>\DRM\conf\tape\
任意の構成定義ファイルの作成例を示します。
曜日ごとに構成定義ファイルを変更する場合,次のように7種類の構成定義ファイルを作成し,各曜日のファイルに必要なパラメーターを定義しておきます。
NBU_MONDAY.dat
NBU_TUESDAY.dat
NBU_WEDNESDAY.dat
NBU_THURSDAY.dat
NBU_FRIDAY.dat
NBU_SATURDAY.dat
NBU_SUNDAY.dat
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