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Hitachi Microservices Platform - Paxos Commit Transaction Orchestrator ユーザーズガイド


4.1 オートスケール機能の概要

オートスケール機能とは、システムの負荷状況に応じて自動的にKubernetesアプリケーションのPod数を増減させる機能です。ここでは、オートスケール機能を使用するための運用について説明します。

オートスケール機能では、メトリクスを使用して、オートスケール機能の対象のKubernetesアプリケーションの、Podの負荷情報を監視します。Podの負荷情報はHPAに連携され、HPAがPodの数を増減させます。オートスケール機能の詳細については、取扱説明書「HMP-PCTO テクニカルガイド」を参照してください。

オートスケール機能の対象のKubernetesアプリケーションを次の表に示します。

表4‒1 オートスケール機能の対象のKubernetesアプリケーションの一覧

Kubernetesアプリケーション

オートスケール機能の対象

Orchestrator

Entity-Service

SQL-Participant

TCC-Participant

Mediator

TP1-Bridge

EADS(通常版の場合)

Ext-Cons(トライアル版の場合)

Filebeat

Jaeger-query

Jaeger-collector

Prometheus

Metricbeat

Elasticsearch

Logstash

Metrics Server

(凡例)

○:オートスケール機能を使用できます。

−:オートスケール機能を使用できません。

オートスケール機能では、Metrics ServerまたはPrometheusのどちらかを使用してメトリクスを監視します。監視方法はKubernetesアプリケーションごとに選択でき、例えばOrchestratorではMetrics Serverを、MediatorではPrometheusを使用した監視方法を選択できます。監視方法は要件に合わせて選択してください。メトリクスの監視方法の詳細については、取扱説明書「HMP-PCTO テクニカルガイド」のメトリクスの監視機能の説明を参照してください。Metrics Serverを使用する場合は「4.2 Metrics Serverでメトリクスを監視する場合のオートスケール機能のセットアップ」を、Prometheusを使用する場合は「4.3 Prometheusでメトリクスを監視する場合のオートスケール機能のセットアップ」を参照してセットアップをしてください。Kubernetesアプリケーションごとに異なる監視方法を選択した場合は、両方のセットアップをしてください。

オートスケール機能の設定前のKubernetesアプリケーションとPodの構成図、およびオートスケール機能の設定後のKubernetesアプリケーションとPodの構成図を、メトリクスの監視方法ごとに示します。

図4‒1 オートスケール機能の設定前のKubernetesアプリケーションとPodの構成図

[図データ]

図4‒2 オートスケール機能の設定後のKubernetesアプリケーションとPodの構成図(Metrics Serverでメトリクスを監視する方法)

[図データ]

図4‒3 オートスケール機能の設定後のKubernetesアプリケーションとPodの構成図(Prometheusでメトリクスを監視する方法)

[図データ]