2.2.15 分散トレース機能の設定
分散トレース機能の設定をするアプリケーションの開発方法について説明します。
分散トレース機能の設定は、次のアプリケーションで実装してください。
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Orchestrator
-
Entity-Service
-
TCC-Participant
- 〈この項の構成〉
(1) ライブラリの組み込み
分散トレース機能を使用する場合、使用する分散トレース収集アプリケーションまたはサービスによって異なるライブラリを組み込む必要があります。
(a) Jaegerを使用する場合
分散トレース収集サービスにJaegerを使用する場合、hmppcto-observability-modules-jaeger-thriftライブラリをアプリケーションに組み込む必要があります。Gradleで組み込む記載例を次に示します。
dependencies {
implementation 'jp.co.Hitachi.soft.hmppcto:hmppcto-observability-modules-jaeger-thrift:<V.R.S>※'
}- 注※
-
V.R.Sは使用するHMP-PCTOのバージョンに合わせて読み替えてください。
(b) Azure Monitor Application Insightsを使用する場合
分散トレース収集サービスにAzure Monitor Application Insightsを使用する場合、hmppcto-observability-modules-azureライブラリをアプリケーションに組み込む必要があります。Gradleで組み込む記載例を次に示します。
dependencies {
implementation 'jp.co.Hitachi.soft.hmppcto:hmppcto-observability-modules-azure:<V.R.S>※'
}- 注※
-
V.R.Sは使用するHMP-PCTOのバージョンに合わせて読み替えてください。
(2) ライブラリの使用優先順位
分散トレースは1つの分散トレース収集アプリケーションまたはサービスだけ使用できます。複数のライブラリがアプリケーションに組み込まれた場合、次のライブラリの優先順位によって、使用するライブラリを決定します。
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優先順位 |
ライブラリ |
|---|---|
|
1 |
hmppcto-observability-modules-jaeger-thrift |
|
2 |
hmppcto-observability-modules-azure |