Hitachi

Hitachi Microservices Platform - Paxos Commit Transaction Orchestrator ユーザーズガイド


8.2.3 Entity-Service/Entity-Module

Entity-Service/Entity-Moduleのパラメタについて説明します。

〈この項の構成〉

(1) jp.co.Hitachi.soft.hmppctoのパラメタ

各パラメタの接頭辞は、jp.co.Hitachi.soft.hmppctoです。

表8‒5 Entity-Service/Entity-Moduleのjp.co.Hitachi.soft.hmppctoのパラメタ

パラメタ

説明

設定範囲

デフォルト値

client.proposer.type

SQL-ParticipantまたはTCC-Participantの使用を設定します。

SQL:SQL-Participantを使用する

TCC:TCC-Participantを使用する

TP1-Bridgeを使用する場合も、TP1-Bridgeの内部でEntity-Serviceのライブラリを使用しますが、このパラメタの指定は不要です。指定しても無視されます。

Entity-Serviceのライブラリは、JavaアプリケーションにTP1-Bridgeのライブラリが組み込まれていることで、TP1-Bridgeを使用すると自動的に判断します。

String

SQL|TCC

なし

TP1-Bridgeを使用しない場合は、必ず設定してください。

branch.qualifier.list

Orchestratorのbranch.qualifier.listと同じです。

(1) jp.co.Hitachi.soft.hmppctoのパラメタ」を参照してください。

branch.qualifier.propagation-order

Orchestratorのbranch.qualifier.propagation-orderと同じです。

(1) jp.co.Hitachi.soft.hmppctoのパラメタ」を参照してください。

grpc.watchtime

SQL-Participantへの要求電文に対する応答電文の待ち時間を秒単位で指定します。

0を指定した場合は、タイマ監視をしないで無限に応答を待ちます。SQL-Participantの場合だけ設定できます。

Entity-ServiceのJDBC Proxy DriverからParticipantにSQL実行のための要求電文を送信して、このタイマがタイムアウトした場合、Entity-ServiceはSQL-Participantが障害(DBアクセスに時間が掛かることなども含む)と判断してトランザクションブランチをロールバックします。

そのため、応答待ち時間はトランザクション制御には依存しないで、APのサービスとして許容できる待ち時間となります。

Integer

0-65535

60

(凡例)−:該当しません。

(2) spring.datasourceのパラメタ

各パラメタの接頭辞は、spring.datasourceです。

spring.datasourceのパラメタは、SQL-ParticipantでJDBC Proxy Driverを使用する場合に設定してください。SQL-Participant、JDBC Proxy Driverを使用しない場合は設定不要です。spring.datasourceにJDBC Proxy Driverの設定をすることで、APはJDBC Proxy DriverのDataSourceを参照できます。

表8‒6 Entity-Serviceのspring.datasourceのパラメタ

パラメタ

説明

driver-class-name

Spring FrameworkがJDBC Driverクラスを特定するパラメタです。

次のHMP-PCTOのJDBC Proxy Driverのクラス名を設定してください。

jp.co.Hitachi.soft.hmppcto.client.PctoDriver

String

type

Spring FrameworkがDBのコネクション制御に使用するDataSourceを指定するパラメタです。

次のHMP-PCTOのJDBC Proxy Driverのクラス名を設定してください。

jp.co.Hitachi.soft.hmppcto.jdbc.client.PctoDataSource

String

url

Spring FrameworkがDBに接続するために使用するURLです。

ParticipantのHMP-PCTOがgRPCを受信するURLを設定してください。

ポート番号は、SQL-Participantのパラメタsql.app.portに設定したポート番号を設定してください。

String

username

Spring FrameworkがDBに接続するために使用するユーザ名を設定します。

HMP-PCTOはこの設定値を使用しないため任意の文字列を設定してください。

DBに接続するためのユーザ名はSQL-Participantで設定します。

String

password

Spring FrameworkがDBに接続するために使用するパスワードを設定します。

HMP-PCTOはこの設定値を使用しないため、任意の文字列を設定してください。

DBに接続するためのパスワードはSQL-Participantで設定します。

String

なお、設定範囲とデフォルト値は、Spring Frameworkの仕様に依存します。

(3) spring.sqlのパラメタ

各パラメタの接頭辞は、spring.sqlです。

spring.sqlのパラメタは、SQL-ParticipantでJDBC Proxy Driverを使用する場合に設定してください。SQL-Participant、JDBC Proxy Driverを使用しない場合は設定不要です。

表8‒7 Entity-Serviceのspring.sqlのパラメタ

パラメタ

説明

init.mode

Spring FrameworkがSQLデータベースの初期化を行うかどうかを指定するパラメタです。

HMP-PCTOではSQLデータベースの初期化を行う必要がないため、次の値を設定してください。

never

String

なお、設定範囲とデフォルト値は、Spring Frameworkの仕様に依存します。